5月13日の中国語報道より
・大紀元
中国の武漢が、2ヶ月半に渡って続いた都市封鎖(ロックダウン)を解除されたのは 4月8日でしたが、それから 1ヵ月ほど過ぎた 5月13日、今度は、北朝鮮との国境沿いにある吉林省で、新型コロナウイルスの新たな感染者が見出さたことにより、中国の大都市でふたたび大規模なロックダウンが始まったことを 5月13日に世界中のメディアが報じていました。
・Google Map
何とも壮大な「いたちごっこ」感が漂う状態ですが、封鎖されたいくつかの都市は数百万の人口を持つ都市であり、武漢並みの大規模ロックダウンとなりそうです。
封鎖された吉林省の舒蘭(じょらん)市駅
・ltn.com.tw
ロックダウンが解除された武漢でも、再び「集団感染」が起きていまして、中国政府は、武漢の 1100万人すべてに検査を行う意向を示しています。
武漢は、2ヶ月半ロックダウンしていたわけですが、どれだけ長くロックダウンしようが、「まだ感染していない人に感染が広がるのは当たり前」なのですから、ある程度受け流していくしかないと思うのですが……。
世界中の多くの人たちが、「誰も免疫を持っていないウイルスによるパンデミック」というものを勘違いしているフシがあります。
まだウイルスに感染していない人は、そのウイルスに基本的には必ずいつかは感染するというのが道理だと思うのですが。何度ロックダウンを繰り返しても、感染していない人がいるかぎりはパンデミックは終わらないはずです。
そういう意味では、世界各地で、これからも新たな感染者は必ず出てくるわけですけれど、そのたびにロックダウンして社会を荒廃させ続ける?
冒頭の大紀元のニュースの見出しにありますように、中国政府は否定しているとはいえ、中国の失業者の数は、この数カ月だけで 7000万人に上ろうとしていると伝えられています。
ロックダウンを行うにつれて、この数はさらに増えます。また、中国政府は、「吉林省以外の都市封鎖も検討している」と伝えられています。
集団ヒステリーの連鎖は終わるところを見せません。
吉林省のロックダウンを報じた海外の報道をご紹介します。
中国吉林市が都市封鎖、およびその他の都市もまもなく封鎖される
China Lockdowns Jilin City And More Cities To Follow Soon
thailandmedical.news 2020/05/13
中国政府は、東北部の吉林省の複数の都市の封鎖を命じ、他の地域への感染拡大を抑制するために吉林省の国境を部分的に閉鎖し、輸送ルートを遮断した。学校も閉鎖された。
今後数日間でより多くの都市が閉鎖されると予想されている。
吉林省の吉林市は、450万人以上の人口を持つ。
吉林地方政府は声明で、公園、映画館、劇場、屋内ジム、インターネットカフェ、その他の囲まれた娯楽施設は直ちに閉鎖し、薬局はすべての発熱患者と抗ウイルス薬の販売を当局に報告しなければならないと発表した。
先週末にかけて、吉林省舒蘭(じょらん)市の郊外で新型コロナウイルスの集団感染が報告され、吉林省の副省長は 5月13日に、状況は「非常に深刻で複雑」であり、「さらなる拡大の大きなリスクがある」と警告した。
中国の地元メディアは 5月13日に吉林省が 6例の新しい症例を記録し、すべて舒蘭市のクラスター感染と関連していることがわかった。地元の医師たちと保健当局は状況が非常に深刻であると述べている。
報告では、舒蘭市のすべての病院は、武漢の感染拡大の初期を思い出させるように感染した患者で溢れているという。
舒蘭市駅からの公共交通機関は閉鎖されている。同時に、吉林省で 2番目に大きな都市である吉林市でも、5月13日の朝から主要鉄道駅からの列車の運行を一時停止した。
吉林市は、ここ数週間で学校が再開されていたが、再び学校を閉鎖する必要があると発表している。
中国政府は新型ウイルスの大部分を制御下に置いたと主張しているが、現在、第 2の感染拡大の可能性がある瀬戸際にいると見られる。
今後、中国の新疆、広東省、黒竜江省も封鎖されるという憶測もある。