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パンデミック 最期の食糧危機 異常な現象

中国の重要な穀物地帯の吉林省が、ロックダウンのために「作物の春の植えつけができていない」模様。中国に食料危機が迫り、それは全世界に影響する

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Epoch Times




 

中国政府は現在、コロナの流行に対して各地で厳格なロックダウンをおこなっていますが、その中に、穀物の重要な生産地域のひとつである「吉林省」があります。

吉林省

Wikipedia

この吉林省は、3月14日から省全体がロックダウン下にあり、この春の作物植え付けの時期に農家の人々も畑に出ることができていないことが、米エポックタイムズ社の取材で明らかになってきました。

中国は、世界最大の穀物消費国であるわけですが、今季の冬小麦の収穫が、「中国建国史上最悪」だったことを中国農業当局は 4月に発表しています。

 

[記事] 中国の冬小麦の収穫が「国の歴史上最悪」であることを農業当局が発表
 地球の記録 2022年3月8日

 

上の記事でご紹介した報道では、中国の農業担当大臣の発言として、以下のような発言があったと伝えられていました。

 

> 強力な政策と技術支援、および穀物の作物状態の改善により、中国の夏の穀物収穫は豊作になることが確実になると農業大臣は確信しているという。 zerohedge.com

 

現在の中国の広範なロックダウンは、この「夏の穀物収穫が豊作になることを

「阻害する」

という可能性が出てきているのです。

中国の不作の何が問題かといいますと、自国の農作の状況が悪いという可能性が示された際には、中国は、

「全力で世界中から食糧を買い集める」

と見られることです。

弱い国には対抗できないような圧力と経済力で、食糧、特にそれが穀物なら、強引に購買していくと見られます。

3月の中国全人代では、「食糧安全保障の確保」が大きな焦点となっていました。

 

(報道) 中国全人代で食糧安全保障の確保が焦点に (共同 2022/03/08)

 

パンデミックが始まった 2020年の時点で、中国が「世界最大のトウモロコシ購入国となった」ことを、昨年の以下の記事で取りあげています。

 

[記事] 気象と災害と国家対策と「中国」により消えていく世界の食糧。そしてアメリカでは慈善家ビル・ゲイツ氏が最大の農地所有者に
 In Deep 2021年3月4日

 

ファイナンシャルタイムズ紙は以下のように書いていました。

 

> 中国はこれまでトウモロコシは自給自足できていた。その中での、トウモロコシの輸入の増加は、アナリストやトレーダーたちを驚かせている。

> 中国が、今年、世界最大のトウモロコシ購入国となり、そして大豆に関しても最大の輸入国になる予定であるため、このセクターの大きな問題は、日本や韓国などの他の主要なトウモロコシ購入者よりも先を行くかどうかだ。 (FT)

 

ブタなどの飼育動物のエサもトウモロコシなどの穀物ですが、中国は世界最大の豚肉生産国でもあり、エサとしての穀物も大量に必要です。

今後の中国の農作の自給量が満足でなかった場合、「全力で海外から穀物を購入する」ことは確実だと思われますが、中国の冬小麦の収穫が過去最悪だった上に、今のように春の植えつけも普通には行われていないということで、今年の中国の自給率は、通常より低い可能性があります。

人口の多い中国が食糧不足に陥るということは、今でさえ懸念が強い全世界の食糧問題の懸念を悪化させることになると思われます。

食糧に関しては、良い方向の話は本当に聞かなくなっています。

米エポックタイムスの記事をご紹介します。




 


パンデミックで中国の農家が問題に直面する中、食糧不足が迫っている

Food Shortages Loom as Chinese Farmers Face Trouble Amid Pandemic
Epoch Times 2022/04/01

中国の吉林省は、省全体にコロナによるロックダウンが課されているにもかかわらず、当局は、吉林省の春の農作は継続することを確実にすると発表した。しかし、オンライン上のビデオででは、警察が中国全土の畑で働く農業従事者たちを妨害していることが示されている。

アナリストは、この中国の春の耕作の遅れが食糧不足につながる可能性があると述べた。そして本当の危機は、種子と肥料の問題に中国の農家が直面していることにある

 

封鎖は食糧供給を脅かす

中国のコーンベルトに位置する吉林省は、中国の穀物の重要な加工および生産地域だ。当局は 3月14日に吉林省全体を封鎖した。

封鎖は 2400万人に影響を及ぼし、国の食糧供給を脅かした。

4月6日、吉林当局は、春の耕作を保護するために、19,768エーカーの土地を覆う播種小屋の 80%以上が準備でき、トウモロコシと大豆の種子の 90%以上が配達されたと主張していた。

しかし、オンラインでの中国の動画は、省のさまざまな地域の農家の人々がロックダウンに違反して畑を耕しために、地元の警察によって、14日間の拘留または検疫の対象となったために連れ去られたことを示した。

エポックタイムズは、作物の種子の準備に関する公式発表を確認するために、吉林省の種子会社に連絡をとったが、 1つの地元の種子会社にしか連絡をとることができなかった。

種子会社のスタッフは、3月初旬のロックダウン以来、会社は閉鎖されていると述べた。「パンデミックの中で、誰もが PCR 検査のために家にいる」とスタッフは言い、種子会社のビジネスがいつ再開されるかわからないと付け加えた。

種子の危機は食糧不足につながる可能性がある

匿名を希望した中国のジャーナリストの劉氏(仮名)は、種子の欠如は、封鎖中の制限よりも深刻であると確信している。

「種子と肥料は、春の耕作の 2つの主要なものです。しかし、中国の実行可能な穀物の種子は高い金額で中国の農家に販売されています」

劉氏によると、多くの中国の農家は、中国での不透明な種子の調達方法の慣行の犠牲になっているという。種子が悪いために収穫がほぼゼロになった人もいる。

種子は海外の企業によって管理されており、非常に高価であると劉氏は説明した。「農家の人たちは、昔のように以前の収穫からの良い種子をもはや保持していないのです」と彼は言った。

劉氏は次のように述べている。

「外国企業は、中国に流入する種子の技術を管理しています。一部の国内種子会社は、現代の種子技術とは完全に接触しておらず、自家繁殖種子と主張する劣った種子さえ販売しています。その結果、農家の収穫は低調でした」

劉氏は、種子の問題について多くの中国の作物種子生産者を非難している。何年にもわたって、中国の農家は劣った種子のために経済的損失に苦しんでいるという。

2019年の中国メディアの報道によると、種子が劣っている場合、江西省の 205人の農民が約 726,000ドルの損失を被り、合計 800エーカーの畑が失われた。

中国の人権雑誌「北京の春」の編集長チェン・ウェイジャン氏は、今回のロックダウンは、肥料価格と農薬の価格と生産に深刻な影響を与えるだろうと指摘した。「農薬と肥料がなければ、中国の土壌には生産性がありません」と彼は言った。

「中国の食糧危機は、今後 2、3年でさらに顕著になると確信しています」とチェン氏は付け加えた。

最近、中国政府は、農村地域に中国のさまざまな地域の農地を復元することを強制した。一部の地方当局者は、セメントの上に土の層を置くことによってバスケットボールのコートや道路を農地に変えることによって、その政策に応えた。

チェン氏は、これは食糧不足が中国政府にとって恥ずべきポイントに達したことを明らかにしていると述べた。







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