大量死 異常な現象 疾病と感染症

アメリカの小児科の救急部門が、小さな子どもの RSウイルス重症者で「あふれかえっている」という報道。 連邦緊急事態管理庁 (FEMA)が乗り出す事態にまで

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免疫の消失の現実がまた新たに

今年の春から夏にかけて、世界各地で「季節外れの小さな子どものウイルス性感染症」が拡大していることを以前ご紹介しました。普通はあり得ない「ウイルスの重複感染」も多く見られていました。

[記事] 世界中に広がる子どもの免疫消失 : オーストラリアでもコロナ、インフルエンザ、RSウイルスの3種のウイルスに「重複感染」して入院する赤ちゃんが急増
 In Deep 2022年7月2日

 

普通は、夏から秋に RSウイルスやインフルエンザの流行は起きないのですが、流行しているだけではなく、「重症化する子どもが増えた」という現実がありました。

現在、季節は冬に移行しようとしており、そろそろ、RSウイルスなどの感染症の本格的な流行時期に入ってきたということになるのですが、アメリカのメディア「 HILL 」が、アメリカの小児科の救急病棟が大変な混乱となっていることを報じていました。

一般的には、RSウイルスというのは重症化はしないものですが、多くの子どもたちが重症化して、病床が満員となっているということのようです。

すでに受け入れ不能の状態となっている病院もあるということで、流行の時期としてまだ早いのですが、非常に混乱しているようです。

その記事をご紹介します。

なお、アメリカでは、CDC によって、「コロナワクチン接種が予防接種プログラムに加えられた」ことが報じられています。

 

[記事] 最終局面 : 米CDCが「子供向け予防接種プログラムにコロナワクチンを追加」することを全会一致で可決…
 In Deep 2022年10月21日

 

因果関係はともかく、このことにより、現在起きているような「免疫の消失による感染症の混乱」は、今後も長い間続く可能性があります。

長い間というのは、今季という意味ではなく、もっと長い年月のことです。

免疫を消失した子どもたちに何が起きるのかという一種の実験的な状況が拡大しようとしています。




 


呼吸器系患者で溢れかえっている小児病院は、国家警備隊に電話することを検討してほしいと述べる

Children’s hospitals, overflowing with respiratory patients, consider calling National Guard
The Hill 2022/10/20

アメリカ全土の一部の小児病院は、呼吸器疾患に苦しむ子供たちで圧倒されている。

アメリカ疾病管理予防センター (CDC)の最新データによると、呼吸器合胞体ウイルス (RSウイルス) が増加している。特に北東部と南部で症例が急増している。

過去数週間、ハートフォードのコネチカット小児病院は、ますます多くの幼児が RSウイルスで入院しており、すでに定員を超えている。病院は現在、定員数を拡大するために屋外にテントを設置することについて、国家警備隊および FEMA (緊急事態管理庁)と話し合っている。

コネチカット小児医療センターの主任医師であるフアン・サラザール博士は、次のように述べている。

「子どもの感染者数は 9月初旬に急増し始め、指数関数的に増加しました」

「私たちの病院は満員になりました」

「私たちの病院の従来の小児科の入院患者用ベッドは、3つのフロアにそれぞれ 25台のベッドがあり、28台まで拡張できますが、今朝はすべてがいっぱいでした」

イェール・ニュー・ヘブン病院では、救急部門の RSウイルス症例が先週の 57人から 106人にほぼ倍増した。毎日約 30人の子供たちが RSウイルスのために入院している。対照的に、コロナの救急部門では 1 日に 1人から 3人の子供が診察されるだけだ。

ワシントン D.C. 地域の病院も、数週間前から定員に達していると、ワシントン ポストは報じている。

メドスター・モンゴメリー医療センターの小児科医であるソフィア・テフェリー氏は、以下のように言う。

「多くの子供たちが ICU レベルのケアを必要としているが、私たちにはそのためのベッドが足りないということをご両親たちに言わなければならないという事実は、非常に難しいことです」

米 NBCニュースは、カリフォルニア州、イリノイ州、マサチューセッツ州、ノースカロライナ州、ロードアイランド州の病院も、 子供のRSウイルス患者の流入により緊張していることを報じている。

ほとんどの子供たちにとって、RSウイルスは通常、鼻水、鼻づまり、軽度の発熱など、軽い風邪のような症状を引き起こすだけだ。

コネチカット小児医療センターのサラザール氏は、免疫力が低下している子供や心臓に欠陥がある子供の場合では、さらに悪化する可能性があると述べた。

そして以下のように言う。

「なぜ、9月と10月にこんなに RSウイルスの重症化が多いのか? その理由はわかりません」

「私たちが考えるには、(原因は)集団免疫、免疫抑制などでしょうか。いずれにしても、これは私たちの病院の救急部門にとってのパーフェクトストームです」

親は、子供の呼吸の変化に注意する必要がある。これは、RSウイルスの兆候である可能性がある。その他の兆候は次のとおりだ。

・息が速い、または短い
・うなり声
・息をするたびに胸がへこむ
・酸素不足により、皮膚が青または紫に変色する。肌の色が濃い場合は、唇、舌、歯茎、目の周りの変化に注意する

RSウイルスに対するワクチンはないが、サラザール博士は、子供のことを心配している親たちに、免疫グロブリン療法について小児科医に相談するよう勧めた。軽度の RSウイルスの場合、回復には通常数日かかる。

コネチカット小児病院はすでに最大収容人数に達しており、サラザール博士は、今後、インフルエンザが子供たちを追い詰める可能性があることを懸念していた。

「子供たちにインフルエンザの予防接種を受けさせてください。それはあなたがしなければならないことであり、彼らの家族にとって非常に重要であり、小児病院が入院する子供の数を減らすのを助けることになります」

サラザール博士は、そう述べた。

博士によると、すでに 2人の子供がインフルエンザで入院しており、これは 10月としては非常に珍しいことだという。彼は、今後数週間と休暇中にインフルエンザの症例が大幅に増加すると予想している。







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