大量死 戦争の時代 異常な現象

泥沼のウクライナ:徴兵回避のために「障害を持つ女性と金銭を介して偽装結婚する」ことが国内で蔓延。一方、行方不明のウクライナ人は1000万人という説も

投稿日:




とにかく国外へ逃げたいウクライナの若者たち

昨年の秋に、ウクライナ政府が徴兵要件をかなり大きく変更したときがありました。まずは、女性の兵営登録が義務づけられ、それとほぼ同時期に、

「それまで徴兵免除の対象だった、精神疾患、神経疾患、HIV患者などが徴兵対象となった」

とする法律が施行されました。

事実上、軽度の障害者への兵役免除はなされなくなったのです。詳しい条件などは、以下の記事で、当時のウクライナ国内の報道を訳しています。

絶望の局面:ついにウクライナ軍は、従来兵役を免除されていた精神疾患、神経疾患、HIV患者等にも動員命令
 地球の記録 2023年9月4日

 

現在、兵士の死傷者数などで壊滅状態に近いウクライナ軍ではあり、そのことを理解しているウクライナの徴兵年齢に該当する男性たちは、とにかく「懲役回避」に必死になっているのですが、最近、ウクライナのメディアによる調査で、「法律の抜け穴を利用した徴兵回避」が、非常に活発に行われていることがわかりました。

その法律とは、

「配偶者に障害がある場合、あるいは親に障害がある場合、懲役が延期される」

という法律です。

そして、何よりも、この法律によれば、配偶者や親に障害がある場合、

「国外に出国することができる」

のです。

現在、ウクライナは、徴兵年齢(現在は 25歳から)および、十代の若者たちの国外への出国を厳しく制限しています。

ですので、一刻も早くウクライナから国外逃亡したくとも、「建前」がないと、それは難しい。

その「国外出国の条件の建前」が「障害を持つ女性を配偶者にすることで得られる」ということです。

つまり、障害を持つ女性と結婚することが、徴兵回避ができる最も手っ取り早い方法となっているようなのです。

そのような状況の中で、ウクライナの男性たちでは、障害を持つ女性たちに「金銭」を支払うことによって、一種の偽装結婚をする人たちが増えていると。障害を持つ女性たちのほうは、「一番高いお金を支払う」とした男性と(偽装)結婚するという流れのようです。

まあ…一種陰惨な話ではあるのですが、ウクライナの男性たちも今はサバイバルのために、手段を選んでいる余裕はないようです。

ちなみに、ウクライナ軍の兵士の平均年齢は 43歳だそうで、どんどん平均年齢が上がっています。

また、今回ご紹介する記事の中で、ポーランド軍参謀総長、つまり軍トップの人物が、

「ウクライナでは 1000万人が行方不明だ」

述べていたことにふれています。

これが、戦闘と関連した行方不明なのか、ウクライナ全体の話なのかわからないですが、ウクライナは人口 3800万ですので(今はもう、国外に逃亡する人が多すぎて、ウクライナの人口実態はよくわからないようですが)、1000万人という数には驚きます。

この偽装結婚についてふれていたメディア記事をご紹介します。





報告書によると、ウクライナの男性たちは、最前線を避けるために障害のある女性と結婚するためにお金を払っている

Ukrainian Men Paying Disabled Women To Marry Them To Avoid Frontlines: Report
modernity.news 2024/04/06

ウクライナの男性は、ロシアとの戦争に徴兵されるのを避ける方法として、国内の障害のある女性たちにお金を払って結婚しているとウクライナ国内で報じられている。

ウクライナのメディア「NGL メディア」の調査によると、戦闘年齢にある男性たちは、兵役を回避できる戒厳令の抜け穴を悪用している。

現在のウクライナの法律では、障害のある扶養家族がいる場合、兵役の延期を申請できるだけでなく、国境を越えることも許可される。しかし、その時点で多くの人たちが永久にウクライナ国外に逃亡しているのが現実だ。

調査の結果、フェイスブックやテレグラムのグループには、男性がプロポーズを投稿し、障害のある女性が最高入札者の男性に結婚を申し込んでいることがわかった。

仲介者として活動することで、この実践から利益を得ている人もいる。

調査によると、約 3,000ユーロ (約 50万円)を支払うことができれば、通常、障害のある女性との偽装結婚を確保できるという。

ウクライナの弁護士、イェフヘン・フィリペツ氏は「私の経験では、家庭の事情で除隊を申請する軍人 100人のうち、95人がその事情、つまり妻や両親に障害がある、あるいは、妻の両親に障害がある場合などが使われています」と語った。

「免除を受けるには、そのような(偽装)結婚をすれば十分なのです」とフィリペツ氏は付け加えた。

フィリペッツ氏はさらに、「結婚が偽物であることを証明することは、ほとんど不可能です。それは裁判所の決定によってのみ可能です。そして、配偶者の一人は、そのような結婚を偽物として認めるために裁判所に行く権利を持っています。ウクライナの人々はとても機知に富んでいます」と述べる

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍の兵員不足を補うために、同国の徴兵年齢を 2歳引き下げる法律に署名した。

この新しい法律は、動員年齢を 27歳から 25歳に引き下げるもので、苦境に立たされているウクライナ経済から、より多くの若者が、ロシアの夏の攻勢を見越して、肉挽き器に送られることになる。

徴兵を免れようとしたウクライナ人がバスから放り出され、ウクライナの FBI に相当する SBU に殴打される様子を映したとされるビデオが以前から出回っている。

ウクライナ兵の平均年齢はロシアと同じ 40歳を超えており、紛争全体が両陣営にとっていかに壊滅的な流血の海であったかを強調している。

すでに 10万人を優に超えるウクライナ兵が殺害されており、ウクライナは高齢の兵士を招集せざるを得なくなっている。

戦争の最前線で精神障害者が他の兵士に嘲笑されているという衝撃的な映像も流出していた。

先月、ポーランド軍参謀総長のラジムンド・アンジェイチャク将軍は、「ウクライナは戦争に負けている」として、以下のように述べた。

1000万人以上が行方不明だ。私の見積もりによると、損失は数十万人ではなく、数百万人になるはずだ。この国には資源がなく、戦う相手もいない。ウクライナ人はこの戦争に負けている

また今週、アメリカ国務省顧問のエドワード・ルトワック氏は、NATO 諸国はウクライナに兵士を派遣しなければ、「ウクライナの壊滅的な敗北を受け入れる」可能性があり、イギリスとフランスは既にその準備をしていると述べている。







-大量死, 戦争の時代, 異常な現象
-, ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2024 All Rights Reserved.