2018年1月12日のカザフスタンの報道
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中央アジアにあるカザフスタンで、1月12日、「黒い雪が降る」という出来事が起きたことが報じられていました。
黒い雪の様子
黒い雪が降ったのは、カザフスタンのテミルタウという場所です。
テミルタウの場所
・Google Map
黒い雪の上に書かれたスマイルマーク
カザフスタンは旧ソ連の国ですが、先日、そのロシアで「青い雪が降った」ということをご紹介したことがありました。
・「ブルークリスマス」 : ロシアのサンクトペテルブルグで「青い雪」が降る。いかなる化学物質も検出されず、原因は不明
地球の記録 2017/12/31
ロシアのサンクトペテルブルグに降った青い雪
ロシアで降った青い雪は、その原因については不明ということでしたが、このカザフスタンの「黒い雪」に関しては、どうやら大気汚染が原因の可能性が強いらしく、地元の人々は、このテミルタウにある冶金工場のスモッグに原因があるのではないかと考えているようです。
しかし、原因がそれだと確定しているわけではないため、地元の人々は雪を集めて、サンプルを採取して、当局に調査を依頼しているようです。
黒い雪を採取する地元の人々
そして、この問題はなかなか地元の利益や地域政治なども複雑に絡んだ事態ともなっているようです。
ただ、私はとても雪の多い北海道の地域で育ちまして、周辺には、工場地帯非常に交通の多い排気ガスだらけの場所なども多くありましたけれど、「降っている雪が黒くなる」ということは、どれだけ大気が汚染された場所でも見たことがなかったです(積もった後の雪の表面が溶けるに従って黒くなっていくことは普通にあります)。
ですので、仮にカザフスタンのこの雪が大気汚染によるものでしたら、外を歩くこともできないくらいの、つまり中国のひどいスモッグなどよりもさらに激しい大気汚染の場所ということなのか、それとも、スモッグの種類が何か特別に黒の色を帯びたものということなのかもしれません。
あと、特定の工場からの大気汚染によるものなら、これまでも何度も黒くなければおかしいという面もあるような気はします。
しかし、現時点では、この黒い雪は大気汚染によるものと述べる人たちが多いようで、調査がおこなわれることになるようです。