中国で発生した新型の肺炎ウイルスについては、以下の記事などでも取りあげさせていただきましたが、この記事を書きました 1月22日の時点では、患者数は 222人でした。
人から人へ感染することが確定した新型ウイルスがパンデミック化するかどうかの瀬戸際に立つ世界。「延べ30億人の中国人」が全世界に移動する春節が迫る中、感染回避の最善策を考える
ところが、本日、すなわち 1月22日には、患者数が 440人に急増していることが報じられていました。ものすごい速度での感染拡大です。
また、アメリカでも最初の患者が発生しまして、これで 1月22日の時点で新型コロナウイルスの患者が発生した国は、中国、日本、韓国、タイ、アメリカの5カ国となりました。
この 440人というのは、医療機関で診断された確定症例であり、つまり、潜在的にはまだものすごい数の患者がいる可能性があります。
この新型ウイルスとは関係ないのですが、時を同じくして、
「鳥インフルエンザ」
が世界各地で発生しており、1月20日には、ドイツ、ウクライナ、チェコ共和国、スロバキア、中国で鳥インフルエンザが発生したことが報じられていました。
すべて高病原性の「 H5 」型の鳥インフルエンザです。
それぞれの報道の概要をご紹介しておきます。
2020年1月20日 各地の鳥インフルエンザ報道
[ドイツ]ポーランド国境付近で、野生のガチョウからH5N8鳥インフルエンザを検出。今シーズン、ドイツで鳥インフルエンザが確認されたのはこれが最初。(DW)
[ウクライナ]西中部の農場でH5N8鳥インフルエンザが検出される。鶏 4856羽が殺処分された。(Reuters)
[チェコ共和国]プラハの南東150キロメートルの場所にある農場でH5N8鳥インフルエンザが検出される。(Science Times)
[スロバキア]西部の農場で高病原性H5N8鳥インフルエンザウイルスが検出。(Reuters)
[中国]中国農業省は、新疆ウイグル自治区で高病原性鳥インフルエンザのH5N6株を検出したと発表。(Reuters)
なお、この前週にも、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアで渡り鳥からH5N8鳥インフルエンザが検出されていました。
今のところヒトへの感染は報告されていませんが、鳥インフルエンザは近年、病原性を高めておりまして、この同時多発的な発生はやや気になります。
いろいろなウイルスが一斉に各地で発生し続けていますね。