数ヶ月間にわたる深刻な森林火災が続くオーストラリアですが、この 1月に入り、それに加えて、豪雨や雹(ひょう)嵐、ダストストーム(砂嵐)など様々な自然災害に襲われています。
1月20日には、オーストラリアの広範囲が「雹嵐」に見舞われ、非常に大きな被害が出たことが報じられています。
・BBC
以下は、ツイッターに投稿されていた雹嵐の様子です。
屋外での誕生パーティの途中で、このような雹に襲われたとあります。
https://youtu.be/IQSw1LY9nbs
ちなみに、この場所のこの時の気温は 30℃で、天候は「晴れ」だったそう。
雹のサイズは、最大でゴルフポールほどにもなり、建物や自動車などの多くが深刻な被害を受けたことが伝えられています。
このオーストラリアの広範囲の雹嵐について、当局は「カタストロフ(大災害)」を宣言したと報道にありましたが、こういう表現を見たのはこれが初めてです。
2020年1月21日のオーストラリアの報道
・4bc.com.au
この前日のオーストラリアのニューサウスウェールズ州では、「大規模な砂嵐」が発生したりと、オーストラリアは自然災害が続いているようです。
2020年1月19日 ニューサウスウェールズ州での大規模砂嵐
・BBC
現在のオーストラリアの森林火災は、長く続く干ばつの中で規模を大きくしてきましたが、この 1週間ほどの間には、オーストラリアのビクトリア州、ニューサウスウェールズ州などは「大雨」に見舞われ続けていて、洪水が各地で発生し、被害を出していました。
この雨は、洪水の被害を出したと同時に森林火災の規模をやや縮小したようで、その前の週に 150カ所で発生していた山火事が、大雨の後には、約 70カ所に減少したとのことです。
しかし、BBC は、
「山火事の完全な終息には程遠い」
と報じています。
オーストラリア当局は、火災シーズンはまだ数カ月は続くとしており、そして、オーストラリアで山火事が最も多く発生するのは毎年 2月ということで、警戒を強めています。
非常に多くの自然災害が発生しているオーストラリアですが、世界的な気象状況を見ていますと、北半球も今後同じような状況、つまり「多種多様な自然災害に襲われる国や地域」が、数多く出てくることが予想されます。