4月16日の報道より
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オーストラリアのシドニー近郊の森林地帯で 4月15日に火災が発生しました。この火災が、当初は普通の山火事かと思われていたのですが、あっという間に、「コントロール不能」という表現が使われるほどの巨大森林火災に発展し、4月17日現在も炎上は拡大しています。
4月16日 シドニー近郊
・BBC
そして、報道によれば、この火災により、現場近くにある該当地域最大のオーストラリア軍の軍兵舎にまで炎が迫り、軍人たちが総員避難となった上に、燃料、弾薬、爆発物が備蓄されている倉庫にも引火し、爆発炎上したとのこと。
さらには、現在、「この地域にある原子炉に炎が迫っている」ということで、500人体制での緊急活動が続いていますが、鎮火の見通しは立っていません。
火災現場の場所と周辺
シドニー近郊のライブハウスの消火にあたる消防士
4月16日に、当局は緊急事態を宣言し、前例のない規模での消防士たちの活動が行われてますが、現在までに 2500ヘクタールを消失し、鎮火の目処は立っていないようで、「制御不能の状態」となっているようです。
4月16日 住宅街に迫る煙と炎
火災の原因は調査中であるとはいえ、BBC などは、「放火の疑いがある」と報じています。
また、原子炉への火災の接近については、オーストラリア原子力科学技術機関は、原子炉は火災に対しての完全なセキュリティシステムを持つとしていますが、地元の当局は原子炉についてメディアにコメントすることを拒否したようですので、不確実な部分もあるようです。
シドニーそのものが影響を受けるようなことになることはないとは思いますが、今のことろ、どこまで火災が拡大するかわからない状況のようです。