2019年6月25日 ルーマニアのトゥルグ・ムレシュにて
・Targu Mures,Transylvania, Romania
今、ヨーロッパに歴史上最大の熱波が訪れています。この熱波は、フランスやスペインでは、地域により 45℃近くになると予測されている過去に例を見ないもので、今現在すでに熱波の真っ只中ですが、この熱波は 1週間程度続くとみられています。
2003年のヨーロッパの熱波では、フランスだけで 1万5000人以上が死亡していますが、今回の熱波をそれを上回るもので、ヨーロッパ各国は厳戒態勢となっています。
以下は、6月27日の気温分布で、フランスやスペインでは、最高で 44℃までの気温設定がなされていることがわかります。熱波の範囲は、ほぼヨーロッパすべてにわたっています。
世界気象機関によるヨーロッパに対しての熱波警報
・WMO
今回その空の様子をご紹介しますルーマニアも「 36℃」などの熱波に見舞われる可能性が示されています。
東欧でこの気温は、歴史的にもなかったことだと思いますが、報道で「地獄がやってくる」というような表現がなされている今回の熱波がやってくる直前に、ルーマニアのトランシルヴァニア地方にあるトゥルグ・ムレシュという街の空に出現した「空」の様相をお伝えしたいと思いました。
なお、世界の他の地域では、異常な寒冷状態が進行している場所も多く、今や地球の気象はグチャグチャの状態です。
2019年6月25日 ルーマニアのトゥルグ・ムレシュの空
スペインではすでに大規模な山火事が発生していますが、このヨーロッパの熱波の中で、山火事などの災害も極めて多くなりそうです。
今のヨーロッパは、いろいろな意味で、本当に黙示録的だといえます。