2019年6月27日のヨーロッパ「フランス24」のライブ報道より
・'Out of control' wildfire rages in Spain's Catalonia region
極端な熱波が本格化しているヨーロッパですが、スペイン南東部のカタルーニャ地方で、6月27日、気温が 40℃ に達する中、巨大な山火事が発生しました。
山火事は、あっという間に 6500ヘクタールの森林を焼き尽くし、その後も、制御不能の状態で拡大しており、少なくとも過去 20年で最悪の山林火災となっています。
2019年6月27日 焼け焦げた森林
カタルーニャ地方は、フランスと接している地中海沿いの地方で、山火事は、カタルーニャのタラゴナという町の森林で発生しました。
スペイン・カタルーニャ地方の場所
・Google Map
山火事の行方を見守るタラゴナの住民の人々
この日のスペイン各地の気温は、以下のようになっていまして、35℃を超える地点が続出する中、北部や西部などでは、40℃を超える気温となっていました。
2019年6月27日のスペイン各地の日中の気温
・pogodaonline.ru
山火事の起きたタラゴナも、火災発生時には、40℃を超えていたとのことです。
2019年6月27日 42℃を示すタラゴナ市内の温度計
現在、350人の消防士たちが、消火活動に当たっている他、230人の空軍の兵士たちも、空から航空機による消火を行っています。
なお、すでに消失した土地には、ブドウ畑とオリーブ畑が含まれていて、今後の火災の拡大の可能性を考えますと、今回の件もまた、農作物への影響が大きな事案となる可能性があるようです。
ちなみに、今後数日のヨーロッパの最高気温の予測は以下のようになっています。
6月28日から数日間のヨーロッパの気温推移の予測
スペインとフランスは、今後しばらく「最高気温 45℃の地点」が毎日出てくるというような予測となっていまして、これはもうヨーロッパの気候ではありません。
ドイツやポーランドまで 40℃近くまでの気温になるというのは、やや狂気じみていまして、「こういうようなことが本当に起きるのだなあ」と思った次第です。
そして、スペインで現在起きているような山火事も今後ヨーロッパでさらに発生することは間違いなく、カオス的状況は深まりそうです。