2018年2月24日 雹が降った直後のメディナの様子
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中東の天候もこれまでとは違ったものとなることが多いですが、2月24日、サウジアラビアのメディナとその近郊で「すさまじい雹(ひょう)」を含む嵐が吹き荒れました。
その雹の状況は、降り方といい、サイズといい、おそらくはサウジアラビアにおいて記録的なものだと思われます(雹のサイズなどに関してのサウジアラビアの記録がわからないですので、「おそらく」と書くしかないです。)
下の動画は、雹が降った直後のメディナ近郊の様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ao_CIES05Fg
このような様子だけでも、異様な迫力に満ちた雹嵐だったのですが、その雹のサイズも中東に降った雹としては驚異的なものでした。
メディナに降った雹のサイズ
雹で破壊された車両
当日の天気状況を見てみますと、メディナ周辺が最も悪天候だったようですが、サウジアラビアの他の場所も悪天候に見舞われていたことがわかります。
下は、メディナの場所と、2月24日のサウジアラビアの天気概況図です。
メディナの場所
・Wikipedia
2月24日のサウジアラビアの雨雲の様子(赤が濃いほど悪天候)
・mt3b 95
サウジアラビアほど面積の広い国家(日本の約6倍)を、これほどの範囲で悪天候が覆い尽くすというのも珍しいことだと思います。
・Twitter
なお、雹嵐の後に雹は溶け出して、一種の洪水のような形となって、砂漠の上を「川」となり流れていったようです。
雹嵐の後の溶けた水が砂漠の上を流れていく模様
極北地の春のような、砂漠の国とは思えない光景がサウジアラビア各地に広がったのでした。