反魔女の儀式で
アフリカのアンゴラという国で「魔女ではないことを証明する儀式」で 50名以上の人たちが死亡したことが報じられています。
アンゴラの場所
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タイトルには「魔女」と入れましたが、報道の言葉(witchcraft) からは「反魔術の儀式」が正しそうですが、 AFP の報道でも、魔女と表記していましたので、それに従っています。
今回はご紹介するのは、ロシア RT の報道で、後半に、
> 先月、死のカルト指導者とされるポール・マッケンジー容疑者が、ケニアで数百人の信者を殺害した容疑で逮捕された。
という部分がありますが、これは、ケニアのカルト教団の指導者による「餓死すれば、イエス・キリストに会える」という指導に従った 300人以上が、その教えどおり餓死で死亡するという事件でした。事件自体が起きたのは、昨年のことです。
以下の記事で当時の報道を翻訳しています。
ケニアのカルト教団指導者が「イエスに会うためには食べるのをやめなければならない」と指示し、信者300名以上が餓死。いまだに600人以上が行方不明
地球の記録 2023年6月18日
アフリカの各地には、キリスト教やブードゥー教なども含めたさまざまな宗教やカルト教団によるいろいろな事案が報告されることは多いです。
13年前には、アンゴラで、
「女子学生たちだけに起きる謎の集団失神」
が報じられていました。
以下で記事にしたことがあります。
アンゴラ全土を襲う原因不明の「集団失神」症候群
In Deep 2011年08月13日
ここから、今回のアンゴラの反魔女儀式に関しての報道です。
アフリカの国で「反魔女儀式」後に50人が死亡
50 dead after ‘anti-witchcraft rituals’ in African country
RT 2024/03/15
これらの死者の死因は、今年初めにアンゴラで行われた儀式に起因すると伝えられている。
アンゴラで少なくとも 50人が、魔術の実践者ではないことを証明するためにハーブ薬の飲用を強要され死亡したと警察が 14日に発表した。
地元議員のルジア・フィレモーネ氏は国営ラジオに対し、死者はカマクパの町近くで過去 2カ月の間に発生し、アンゴラの伝統医療治療者たちが施術の飲用物に致死性混合物を使用したと主張した。
「伝統医療治療者たちによると、 50人以上の犠牲者たちが、その人が魔術を実践しているかどうかを証明するために、この謎の液体を飲まされることになった」とファイルモーネ氏は述べた。
アフリカ南部の田舎の一部のコミュニティでは、今でも黒魔術が強く信じられている。
警察報道官のアントニオ・ホッシ氏は、「魔術への信仰を理由に、人々に毒とされるものを飲ませることは広く行われている」と述べた。
アンゴラには魔術行為に関する法律は存在しない。魔術の疑いがある場合、「ムブルンゴ」として知られる有毒なハーブの調合物を摂取することを強制される。その結果死亡した場合、それは有罪の証拠となると考えられる。
先月、死のカルト指導者とされるポール・マッケンジー容疑者が、ケニアで数百人の信者を殺害した容疑で逮捕された。彼らは、餓死すれば、イエスに会えるというマッケンジー容疑者の説教により自殺した。
当局によると、人里離れたシャカホラ森林地帯で 429人の遺体と数十の墓が発見された。解剖の結果、犠牲者の大多数は餓死したことが判明したが、子供を含む一部の遺体には殴られたり首を絞められたりした痕跡が認められているという。