2019年1月9日 フランス・サン=ラファエルの港にて
以下の記事など、何度かふれていますが、現在のヨーロッパの一部では寒さと大雪が大変な状態となっています。
現在、大寒波の影響は地中海沿いのギリシャなどにも広がっていて、温暖なアテネでも雪が降っていたりしますが、同じように温暖なフランス南部にも寒波が近づいてきていることが、フランスのメディアで報じられていました。
今回は気温の話題ではないですが、カンヌやニースなどと近いサン=ラファエルという港町で 1月9日、非常に印象的な雲が出現したことをご紹介したいと思います。
1月9日 サン=ラファエルの夕暮れ
サン=ラファエルの場所
・Googe Map
これは、いわゆる「乳房雲」というような名称で呼ばれる雲で、どういう時に現れるかといいますと、Wikipedia の説明では以下のようになっています。
乳房雲は、雲底付近で下降気流や渦流が発生している時に発生する雲である。
例えば、積乱雲の中に大量の雨粒や雪・氷の粒が蓄えられているような時に、乱流を伴った下降気流が生じることがある。
雲の中の気流は多数の乱流を持った下降気流、雲の下の気流は上昇気流または雲の中よりも弱い下降気流であるため、雲の底面付近で気流の衝突が起こる。すると、雲の中の乱流がこぶ状の雲となって現れる。
要するに、「大気中で激しく乱流が発生している状態」であらわれるものということのようで、気流が荒れていることを示すものでもありそうです。
これが積乱雲的なものと考えますと、普通は冬に出るものではないですけれど、何だか今は通常とは空の状態が異なるということなんでしょうかね。
この乳房雲は、夕暮れの中でオレンジ色に染まっていることがとても印象的です。
なお、フランスの気象局によれば、1月下旬あたりから、長くフランスでは非常に気温が下がる予測であることが発表されています。
異例ともいえる寒波の渦中のヨーロッパは、大気の状態も普通ではない状態になりやすいともいえ、今回のような印象的な空の光景はまだ出現しそうです。