戦争の時代 異常な現象

有言実行? … アラスカ沖の海底光ファイバーが「何らかの理由」で切断し、アラスカの一部でインターネットと携帯が完全に停止している

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メドベージェフ氏が脅しをかけた前後の日に

アラスカ沖の「海底光ファイバー」が、原因不明の状況により切断した、と米国のニュースが報じていました。

これは、アラスカにインターネット接続と、携帯の通信を提供していたもので、現在いくつかの地域では、完全にインターネットが停止しているようです。復旧には 2ヵ月以上かかる模様。

報道によると、切断した海底ケーブルは以下の場所のようです。

切断した海底光ファイバーの通る場所

ADN

地図で示しますと、おおむね以下のエリアに該当するでしょうか。

 

ロシアと隣接した海域でもあります。

 

実は、先週の In Deep メルマガで、ロシア元大統領であるドミトリー・メドベージェフ氏のテレグラムへの投稿を取り上げていました。

メドベージェフ氏は以下のように書いていて、「海底通信ケーブルの切断」という概念を出していました。

(6月14日のドミトリー・メドベージェフ氏の投稿より)

> ノルド・ストリームの弱体化における西側諸国の証明された共謀に基づいて進むならば、海底に沿って敷設されている敵のケーブル通信を破壊することを自制するための、道徳的な制限すら残されていないことになる。

medvedev_telegram

 

アラスカ沖の海底ケーブルが切断された時期とほぼ同じ頃の投稿でした。

とはいっても、そんなことを実際に行うとも思えず、おそらく何らかの事故による切断だとは思いますが、仮に、「同様のことが他でも起きた場合」、なかなか面倒な戦争となっていくのかもしれません。

通信会社の代表は、切断した原因として「海氷により切断されたのではないか」としていますが、同社による説明ですと、ケーブルは 27メートル以上の深さの海底に敷かれているとのことですので、そのような深さにまで海氷が行くかなあ、とは思いますが、荒れている海ならあり得るのですかね。

いずれにしても、インターネットと携帯が停止している地域は、あと 2ヵ月程度は停止したままのようです。

アラスカの報道をご紹介します。




 


沖合の光ファイバーの切断により北西部アラスカ州ノーススロープでインターネットと携帯電話が停止した

Internet and cell outages in Northwest Alaska, North Slope caused by offshore fiber optic cut
ADN 2023/06/15

ノーススロープとアラスカ北西部のいくつかのコミュニティの住民は今週、海底光ファイバーネットワークの切断によりインターネットと携帯電話のサービスが中断されている。

この切断の修復には最大 2か月かかる可能性があり、通信サービスプロバイダーはサービスをオンラインに戻すための短期的な解決策を模索している。

アラスカでブロードバンド接続を提供するクインティリオン社は、ウトキアグヴィク沖のオリクトク岬の約 54マイル北で海底ファイバーの切断に遭遇した、とクインティリオン社のマクヘイル社長は述べた。

マクヘイル氏によると、この切断によりシステム全体に障害が発生し、ウトキアグヴィク、ウェインライト、ポイント・ホープ、コッツェビュー、ノーム、アトカスクに影響が及んだという。

「当社のすべてのブロードバンドサービスがこの影響を受けています」とマクヘイル氏は述べた。「そして、そららは現在完全にアウトです」

同社は、原因を確認中だが、激しい氷の動きによりファイバーケーブルが切断された可能性が最も高いとマクヘイル氏は述べた。マクヘイル氏は、ケーブルが水深 90フィート (約 27メートル)以下の海底に埋設されているという事実を考えると、この破損は重大であると述べた。

マクヘイル氏によると、この切断を修復するには、修理隊員はオリクトク岬周辺の氷が解けるまで待つ必要があり、氷が解けるのは 6月末か 7月初めになると予想されるという。

「その時点で私たちは現場に到着することができます」と彼は言った。「おそらく、修復までには今後 6週間から 8週間はかかると考えています」

マクヘイル氏によると、同社は修理箇所を切り分け、損傷を評価し、修理を行うための適切なツールを見つけることに取り組んでいるという。

また、北極スロープ電話協会協同組合がサービスを提供するノーススロープ地域では、さまざまなレベルの停電が発生したという。

「私たちのコミュニティでは、さまざまな障害が発生しています。コミュニティによって状況は異なりますが、全体的には長距離の携帯電話やインターネットの障害が発生しています。ただし、コミュニティ内での電話はかけることができます」と関係者は言う。

ノーススロープのいくつかの村では、予備の 911サービスも停電の影響を受けたという。

ウトチャグヴィク在住のメアリー・ラム・パトコタクさんは、職場のインターネットが停止し、携帯電話もかけられないと語った。

「子どもたちや姪たちと連絡が取れないのは非常にもどかしいです」と彼女は語った。「私たちはインターネットでつながっていることに慣れていますので」

一部の企業は、今週末か来週初めまでにインターネットサービスを開始するための、海底ケーブルから衛星に代替する技術に取り組んでいるという。







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