2017年1月に「月より内側」を通過していった4個の小惑星
今年の 1月30日、31日と2日連続で、新たに発見された小惑星が月と地球の間を通過していきました。
今年はすでに 1月9日、そして 1月20日にも月と地球の間を小惑星が通過していまして、これにより、今年 2017年の 1月は、すでに4つの小惑星が月と地球の間を通過したということになりました。すべて今年になって発見されたものです。
それぞれは上の図に示しました通りとなります。
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どれもとても小さな小惑星で、仮に地球の大気圏に突入するようなことがあっても、このサイズなら、大気圏突入の際に完全に粉砕するか、あるいは、残ったとしても、地表に達するのは相当小さなものとなり、被害はない規模といっていいと思われます。
それにしても、今年は 1月の時点で、2017年になってから新たに発見された地球近傍小惑星(地球に接近する可能性のある小惑星)の数がとても多いです。
今後1ヶ月程度の間に通過すると予測されている地球近傍小惑星は下の一覧にありますが、この中の半数以上が「今年発見された」もので、つまり、通過する間際に初めて見つかったものです。
この小惑星の数は、今後さらに増えると思われます。というのも、地球に接近する天体は「直前」になって発見されることが多く、このペースですと、今後1ヶ月間でこのリストに新しく発見された小惑星が次々と並べられていくはずです。
見てみますと、上の表の中には「直径 240メートル」というような、そこそこの規模のものもあります。
この数百メートル規模となりますと、仮に地球に影響のある接近の仕方をしますと、少し厄介な事象になり得る規模かもしれません。
そして、今年は、今後に予測されている小惑星事象もいくつかあります。
過去記事の、
・NASAが地球に接近する新しい天体を発見。2月に接近する天体は直径1キロ (2016/12/31)
などに書かせていただきましたが、今年2月には、「まだ何か正体のわからない天体」である 2016 WF9 が接近します。おそらく「彗星の核」ではないかと考えられていますが、今のところはどういう天体なのかわかっていません。
他にも予定されている天体の事象はいくつかあります。
小さなものではあっても、天体の接近の数が増えているように感じる今の状況では、少しずつ「天体落下の影響」なども受ける局面が出てくるのかもしれません。