2019年5月22日の米国CNNの報道より
・There were reports of 30 tornadoes in the central US on Tuesday
アメリカの広範囲が、ものすごい悪天候に見舞われています。
冒頭の CNN の報道にありますように、5月21日には、アメリカ中部の各地で「 1日で 30の竜巻の発生が報告される」という、すさまじいことになっています。
米NBCの報道によりますと、その前の数日間も非常に激しい悪天候がアメリカを覆っていたようで、5月17日から 19日までの三日間で、5つの州で「 67の竜巻の発生」が確認されているのだそうです。
5月21日 オクラホマ州で撮影された巨大竜巻
5月21日 竜巻に破壊されたオクラホマの家屋
・NBC
この極端な悪天候の期間は、やや長い期間のものとなりそうで、5月17日頃から各地で始まったこの天候は、アメリカ中西部では、今週後半から来週くらいまで継続する可能性が高いのだそうです。
ミズーリ州では、今後も悪天候が尽くということに対して、5月22日に非常事態宣言が発令されました。
悪天候で破壊されたミズーリ州の建造物
・Missouri governor declares State of Emergency in response to severe weather
また、悪天候の中で、洪水による壊滅的な被害の懸念がさらに拡大しています。
ミシシッピ川やミズーリ川の水位は上昇を続けていて、現在の悪天候がさらに続いた場合は、いよいよ深刻な洪水の影響の範囲が拡大すると見られています。
5月21日 水位が上昇し続けるミズーリ川
・Flooding spreads across Kansas and Missouri, rains to continue Wednesday
繰り返される洪水や激しい悪天候は、今では多くの国で普通のことになったとはいえ、まだ 5月のアメリカで、こんなに竜巻や洪水が発生し続けているというのは、何だかものすごいことです。
平年なら、洪水や竜巻の本格的なシーズンは「これから」ですので、今後のアメリカの気象状況は懸念されるものだと思われます。
場合によっては、その影響は、食糧供給を含めた世界的なものとなる可能性もあるかもしれません。