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パンデミック 大量死 異常な現象

英国の研究により、コロナから回復した人たちの60%などが半年後や1年後も「多臓器障害に苦しんでいる」ことが判明。メカニズムは不明

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英国の複数の病院、大学などの研究により、コロナに感染して「回復した人たち」の 59%が、回復後 6ヵ月後に、「生活に影響が出るほどの臓器の機能障害を報告している」ことがわかりました。

いわゆる、長期のコロナ後遺症というものに入るものなのかもしれないですが、影響を受けている臓器も多種類にわたり、コロナでは非常に長い影響を受ける場合が多いようです。

しかも、ここには「コロナが重症化した」場合も「軽微な症状だった場合」もどちらも含まれているようで、症状の重さと長期の影響にはそれほど違いはないというようなことも言えるのかもしれません。論文は以下にあります。

 

多臓器不全と長期の COVID 後遺症:1年間の長期コホート研究
Multi-organ impairment and Long COVID: a 1-year prospective, longitudinal cohort study

 

研究は、大手バイオテクノロジー企業 Perspectum、リバプール大学、ハル大学、イーストヨークシャー病院 NHS 財団トラスト、ハル大学、オックスフォード大学病院 NHS 財団トラスト、ユニバーシティ・カレッジロンドン病院 NHS 財団トラスト、ユニバーシティ・カレッジロンドンとバーツヘルス NHS トラストの研究者たちによって行われました。

この内容を取り上げていた医療記事をご紹介します。


英国の研究によると、COVID 快復後の個人の 59%が臓器障害に苦しんでいる

British Study Shows That 59 Percent Of Post-COVID Individuals Are Inflicted With Organ Impairment
thailandmedical.news 2022/03/22

英国の複数の病院、大学等の研究者たちによる研究で、COVID 回復後の個人の 59%が、生活の質に影響を与える臓器障害に苦しんでいることが見出された。

長期のコロナ後遺症に関連する多臓器不全は、個人、集団、および医療システムに重大な負担をかけ、診断とケアの提供に課題をもたらす。

現在まで、特に入院していない場合では、時間の経過に伴う複数の臓器にわたる標準化された調査と評価が不足していた。

この英国の研究チームの目的は、初期症状から 6か月後および 12か月後の長期のコロナ後遺症患者の臓器機能障害の有病率を決定し、臨床症状との関連を調査することだった。

研究チームは、単一および多臓器障害のコンセンサス定義を使用して、症状、健康状態、および多臓器組織の特性評価と機能を評価した。詳細な生理学的および生化学的調査は、すべての個人に対してベースラインで実行され、臓器障害のある人は、 6か月後に多臓器 MRI を含めて再評価された。

この研究には、536人の個人が参加した(平均年齢 45歳、女性 73%、白人 89%、ベースライン評価を完了した医療従事者 32%)。

臓器障害または偶発的所見を伴う合計 331人(62%)がフォローアップされた。

この調査結果は、参加者の間で次の状態を明らかにした。

・極度の息切れ(6ヵ月後 36% / 12ヵ月後 33%)
・認知機能障害(6ヵ月後 50% / 12ヵ月後 38%)
・健康関連の生活の質の低下(6ヵ月後 55% / 12ヵ月後 45%)

これは、女性のほうが多く、若い年齢で多く、および単一の臓器の機能障害に関連していた。

重要なことに、9%に心臓の炎症があった。

単一の臓器の機能障害の率は以下の通りだった。

・膵臓(9%)
・腎臓(15%)
・肝臓(11%)
・脾臓(8%)
・腎臓(9%)
・肺の容量の減少(2%)
・肝臓の過剰な脂肪沈着(25%)
・膵臓の過剰な脂肪沈着(15%)

また、単一の臓器障害と共に多臓器障害は、6ヵ月後で 59%、 12ヵ月後で 23%に存在した。

この研究結果は、コロナ感染から回復した後 6か月後で 59%の個人に臓器障害が存在し、1年後でも、症状、生活の質の低下、および長期的な健康、シグナル伝達に影響を与えることを示した。

以前、201人に対して行われた予備的研究の MRI データは、心臓、肺、腎臓、肝臓、膵臓、および脾臓に軽度の臓器障害を示し、コロナ回復の 4か月後にそれぞれ、単一臓器の障害が 70%、多臓器障害が 29%であることを示した。

536人の参加者の MRI 検査では、59% (6ヵ月後)と 23%(12ヵ月後)がそれぞれ 2つ以上の臓器に障害があった。

興味深いことに、フォローアップ時に症状のない参加者では、ベースラインで 72%、フォローアップで 62%に臓器障害が見られた。

フォローアップ時の症候性参加者(n = 264)では、ベースライン時とフォローアップ時に臓器障害のない 84人(32%)と 112人(42%)がそれぞれいた。

この研究は、4つの新しい発見を示した。

1)研究の発見は、持続的な症状と機能低下を伴う、長期のコロナ後遺症を持つ個人の 59%で 6ヶ月後と 12ヶ月後で多臓器障害を確認した。

2)臓器機能障害と症状との間にいくつかの関連があるにもかかわらず、現在、明確な長期のコロナ後遺症の証拠は不十分だ。現在の標準治療である血液バイオマーカーは、臨床症状とは何の関係も示していない。

3)症状、血液検査、および定量的な多臓器 MRI は、回復を予測しなかった。

4)調査結果は、パンデミックの状況における非急性環境での測定可能な多臓器評価の実現可能性を示している。

すでにいくつかの研究で、コロナ回復後 1年までの長期のコロナ後遺症の個人の症状の持続が確認されている

認知障害は、一部の患者の長期のコロナ後遺症に見られる。肝性脳症にも関連している可能性があるため、肝代謝や糖新生の障害が脳機能異常を引き起こす可能性がある。ただし、長期のコロナ後遺症または症候群の根本的なメカニズムは明確にはわからないままだ。

調査結果では、長期のコロナ後遺症のサブタイプを明確に定義するための症状、血液検査、または MRI による証拠は見つからなかった。







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