オーストラリア・クイーンズランド州の町の空が、1月中旬頃から普通ではない規模のコウモリの大群で覆われていいることが報じられています。
クイーンズランド州のインガムという町の空で推定を 30万匹以上だと思われるコウモリの群れが覆い尽くしているのです。
下はその様子が撮影された動画です。
https://youtu.be/yEjc0FJTmls
この状態は、もう数週間続いているのだそうですが、これらのコウモリはオーストラリアの自然保護法の下で保護されているため、駆除などもできず、住民たちは困惑しているようです。
コウモリは、学校、病院、幼稚園、幼稚園などの周辺にもたくさん飛びまわっており、コウモリは感染症を媒介する動物でもあるため、住民たちは地方自治体へ対策を嘆願しているとのことです。
オーストラリアでは、過去にコウモリが媒介した狂犬病ウイルスにより 3人が亡くなっています。
それと共に、騒音と悪臭もひどいらしく、コウモリが完全に居着いてしまっているインガムの町には混乱がもたらされているようです。
オーストラリアは、いろいろと大変なことになっていて、最近までは、以下の記事でも取り上げましたような、同国史上最悪級の干ばつと山火事が続いていました。
ところが、2月に入って以来、クイーンズランド州などで、「経験したことのないような大雨」が降り続き、各地で大洪水となっているのです。
この暴風雨と洪水について、オーストラリアの保険評議会は、気象関連の大災害(カタストロフィ)を宣言したとオーストラリアの 9News は伝えています。
2月第1週のオーストラリア・クイーンズランド州の光景
・Fox5
・Australia hit by torrential rain and flash floods after months of bush fires
オーストラリアの各地で、浸水、交通の遮断、などが相次ぎ、その状況は、2月10日の現時点でも続いているようです。
史上最悪の森林火災に続いて、史上最大級の豪雨に襲われるという何とも黙示録的な状況のオーストラリアにおいて、「かつて見られたことのないようなコウモリの大群」が出現しているということは印象的ではあります。
そして、実際にオーストラリアの人々も、そのように感じている人たちが多いと伝えられています。ちなみに、オーストラリアでも 2月9日までに 15人の新型コロナウイルスの感染者が確認されていまして、そちらのほうも気になるところかもしれません。