米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は、12月17日までの以下のデータからです。
Found 983,758 cases where Vaccine is COVID19
前回分は以下になります。
[定期]アメリカCDCへの12月10日までのワクチン接種後の有害事象報告は 96万5,843件、死亡事例は 2万224件。子どもの有害事象報告が加速化
現時点で最新の CDC の有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 96万5,843件 → 98万3,758件
・死亡事例報告数 2万244件 → 2万622件
・重症事例報告数 15万5,506件 → 15万9,166件 データ
アメリカでは 11歳未満のワクチン接種が始まっていますが、現時点での 6歳から 12歳までの有害事象報告は「 4,724件」となっています(データ)。前回は 3,848件でしたので、1週間で 800人以上の増加となっています。
この内訳は、
・6歳 - 9歳 1,688件 (前回 1,273件)
・9歳 - 12歳 3,036件 (前回 2,575件)
となっています。
まず、17歳以下の若い世代の有害事象報告です。
十代の有害事象と死亡事例
・12歳から17歳の有害事象報告 20,392件(データ) 前回は 19,827件
・12歳から17歳の重症事例 1,982件 (データ) 前回は 1,939件
・9歳から12歳の有害事象報告 3,036件(データ) 前回は 2,575件
・9歳から12歳の重症事例 56件(データ)前回は 48件
・6歳から9歳の有害事象報告 1,688件(データ) 前回は 1,273件
・6歳から9歳の重症事例 39件(データ)前回は 29件
以下は、12歳から17歳の「重症事例」の報告数です。
・12歳から17歳のアナフィラキシー事例報告 3,580件 (データ) 前回は 3,522件
・12歳から17歳の血液凝固障害の事例報告 145件 (データ) 前回は 143件
・12歳から17歳の心臓障害の事例報告 725件 (データ) 前回は 709件
なお、12歳以下の「心臓に関しての有害事象」に関しては、以下のようになっています。
・9歳から12歳の心臓障害の事例報告 9件 (データ)
・6歳から9歳の心臓障害の事例報告 3件 (データ)
この「心臓に関しての有害事象」に関しては、 以下の記事で書かせていただいていますが、有害事象としての心臓の異変は、スコットランドの心臓疾患による緊急搬送のデータより「高齢者よりも若い世代のほうが多い」ことが示されています。
若い人たちに「多発している心疾患」は深刻なことかもしれない。これは生涯引きずる問題だから
In Deep 2021年12月9日
なお、心筋の細胞は増殖しない細胞であるため、損傷した部位は修復されません。
続けます。
以下は、若い世代の「死亡事例」です。
・12歳から17歳の「死亡」事例報告 37件 (データ) 前回は 36件
12歳から17歳の死亡事例報告は 1件増え、37件となりました。
今回報告に加わったのは、14歳の女性で(ID 1953855)、接種後4日目に、発熱、嘔吐、呼吸困難で亡くなったとあります。
以下は、 12歳から17歳のアメリカでの死亡事例の詳細です。ID 番号のリンク先に詳細な個別臨床データページがあります。
12歳から17歳までの37人の全死亡事例報告リスト
2021年12月17日まで
・15歳 / 女性 / ニューハンプシャー州
[症状]アナフィラキシー反応、心停止
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1187918)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 9日 (ID 1225942)・15歳 / 男性 / コロラド州
[症状]心不全
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1242573)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡(原因不明)
[接種から死亡まで] 48時間以内 (ID 1382906)・16歳 / 男性 / ジョージア州
[症状]胃腸穿孔、状態悪化
[接種から死亡まで] 4日 (ID 1386841)・13歳 / 男性
[症状]インフルエンザ様疾患が2日間続いた後に死亡
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1406840)・16歳 / 女性 / ペンシルベニア州
[症状] 胸痛、血球貪食性リンパ組織球症、心嚢液貯留、長期入院、死亡
[接種から死亡まで] 73日 (ID 1420630)・13歳 / 男性 / ミネソタ州
[症状] 小脳出血、 心停止、死亡
[接種から死亡まで] 17日 (ID 1431289)・13歳 / 男性
[症状] 不明
[接種から死亡まで] 不明 (ID 1463061)・13歳 / 男性
[症状] 心臓肥大、 心筋炎、死亡
[接種から死亡まで] 0日 (ID 1429457)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状] 死亡
[接種から死亡まで] 27日 (ID 1466009)・16歳 / 男性 / ペンシルベニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで]6日 (ID 1475434)・15歳 / 男性 / ニューヨーク州
[症状]失神、心室性頻脈、死亡 (接種後4日目にサッカー場で倒れて死亡)
[接種から死亡まで]4日 (ID 1498080)・13歳 / 女性 / メリーランド州
[症状]心室頻拍、死亡
[接種から死亡まで]27日 (ID 1505250)・13歳 / 女性
[症状]死亡
[接種から死亡まで]不明 (ID 1655100)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]肺塞栓症
[接種から死亡まで98日 (ID 1694568)・16歳 / 男性
[症状]心不全、心筋症
[接種から死亡まで]23日 (ID 1734141)・16歳 / 女性 / テキサス州
[症状]倦怠感、死亡
[接種から死亡まで]1日 (ID 1757635)・15歳 / 男性 / ニューハンプシャー州
[症状]心臓内腫瘤、 心筋壊死、 心筋炎 (遊泳中に心臓発作で死亡)
[接種から死亡まで]6日 (ID 1764974)・16歳 / 男性
[症状]自死
[接種から死亡まで]8日 (ID 1576798)・13歳 / 女性 / メリーランド州
[症状]急性膵炎、神経弛緩性悪性症候群、非感染性脳炎、全身性けいれん発作、死亡
[接種から死亡まで]15日 (ID 1815096)・12歳 / 女性 / サウスカロライナ州
[症状]呼吸管出血、死亡 (先天性染色体異常の基礎疾患あり)
[接種から死亡まで]0日 (ID 1784945)・16歳 / 女性 / ミズーリ州
[症状]死亡(死因不明)
[接種から死亡まで]91日 (ID 1823671)・16歳 / 女性 / ジョージア州
[症状] 心停止、肺出血、死亡
[接種から死亡まで]2日 (ID 1865389)・13歳 / 女性 / テキサス州
[症状] 左心房腫瘤、悪性腫瘍、死亡 (左心房の腫瘤で入院。接種から 91日後に死亡。それまでは病歴なし)
[接種から死亡まで]91日 (ID 1913198)・16歳 / 男性
[症状]自殺 (注意欠陥多動性障害の病歴。接種後8日目にアパートの最上階から飛び降りて死亡)
[接種から死亡まで]8日 (ID 1576798)・15歳 / 女性
[症状] 無力症、脳死、心停止
[接種から死亡まで]27日 (ID 1592684)・13歳 / 男性
[症状] 多臓器不全、敗血症性ショック
[接種から死亡まで]3日 (ID 1633205)・15歳 / 男性
[症状] 死亡
[接種から死亡まで]4日 (ID 1668800)・14歳 / 男性
[症状] 肺水腫、心不全
[接種から死亡まで]38日 (ID 1690103)・16歳 / 男性
[症状] 心停止、心室細動、腸虚血
[接種から死亡まで]6日 (ID 1702154)・16歳 / 女性
[症状] 不明 (午前中に接種を受け、午後にベッドで死亡しているのが発見される)
[接種から死亡まで]不明 (ID 1732657)・15歳 / 男性
[症状]脳出血、 脳脳室破裂
[接種から死亡まで]4日 (ID 1755460)・17歳 / 女性 / ワシントン州
[症状]心停止、 死亡 (報告した医師は、死因は心筋炎と考えられると報告)
[接種から死亡まで]38日 (ID 1828901)・15歳 / 男性
[症状]気管支痙攣、呼吸困難、意識喪失
[接種から死亡まで]1日 (ID 1845034)・13歳 / 男性
[症状]心肺停止 (接種4時間後に浴槽で沈んで死亡しているのが発見され、直接的な死因は溺死とされる)
[接種から死亡まで]0日 (ID 1862946)・12歳 / 男性
[症状]心筋炎、神経弛緩薬悪性症候群、死亡 (接種の2日後に死亡しているのが発見される)
[接種から死亡まで]2日 (ID 1865979)・13歳 / 男性
[症状]神経弛緩薬性悪性症候群、痙攣、非感染性脳炎(接種の9日後に痙攣を起こして死亡。それまで関連する病歴なし)
[接種から死亡まで]9日 (ID 1931744)・14歳 / 女性
[症状]嘔吐、呼吸困難、死亡
[接種から死亡まで]4日 (ID 1953855)
次に全体です。
全体の有害事象事例
毎回見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産、早産」「アナフィラキシー反応」は、以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 8,089件(データ) 前回 7,954件
・流産・早産・死産 3,275件 (データ) 前回 3,209件
・アナフィラキシー反応 247,533件(データ)前回 243,811件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 29,411件(データ) 前回 28,252件
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 2,037件 (データ) 前回 1,991件
ギランバレー症候群は、2,037件の報告のうち、1,225件がファイザー社ワクチンによるものです。
アメリカは、州や都市により、過去最大の感染数記録が次々と更新されています。
アメリカとヨーロッパでのこの数日の異常な感染数急増の理由は?
投稿日:2021年12月24日
ニューヨークの新たな感染確認数の推移
cdc.gov
今後、ブースターショットが進むごとに、このような繰り返しが見られると思われます。