火災前のキングカメハメハ3世小学校。多く生徒が行方不明。 Fox News
2025人の生徒の動向が不明なまま
マウイ島ラハイナの火災について、たびたび記事にしています。
この被害の多くが、それが過失か故意かは別として、非常に人的な要素が強く反映されていることが示されています。
(記事)マウイ島火災:「当局の命令に従った住民の多くが死亡し、命令を無視して避難した人たちだけが生き残った」
投稿日:2023年8月25日
火災時のラハイナの街。周辺の森林で火災は起きていないことがわかります
鎮火後数日後には、1,000人程度の行方不明者がいることをマウイ島州政府が発表しましたが、その多くが子どもと見られています。
(記事)マウイ島の行方不明者は8月20日時点で約 1050人。「ほとんどが子ども」の可能性
BDW 2023年8月21日
ところが、ハワイ州教育省が 8月24日に発表した報告書には、
「現時点で、ラハイナの 2,025人の子どもの所在が明らかではない」
ことが示されていたのでした。
ハワイ州教育省の報告書
火災前、ラハイナ学区には、小学校が 2校、中学校が 1校、高校が 1校あり、これらの学校の生徒の総登録数は 3,001人でした。
現在、ラハイナのこれらの学校はすべて休校となっています。
報告書は、この生徒たちの火災後の動向を調査したものですが、8月24日時点では以下のようだったと報告されています。
・538人の生徒が他の公立学校に再入学した。
・438人の生徒がハワイ州通信教育プログラムに参加した。
・残りの 2,025人の学生は不明だ。他の公立学校に再入学したり、通信教育を選択したりしていない。ハワイ州外に引っ越したか、私立学校に入学した可能性がある。
この報告書にありますように、所在のわからない生徒たちの中には、「ハワイから米国本土などに移住した」か、あるいは、私立学校(ハワイの私立学校の数は知りません)などに編入したという可能性があるということのようです。しかし、行方不明の多くの子どもたちの正確な動向については、今でもわからないままです。
詳細はわからないながらも、ともかく、ハワイ州教育省の調査では、
「現在、ラハイナの 2,025人の子どもの所在がわからない」
という結論になるようです。
報じていた記事をご紹介します。
マウイ島火災から2週間、ラハイナの公立学校の 2,000人以上の子どもたちが行方不明
Over 2,000 Children Missing From Lahaina Public Schools Two Weeks After Maui Fire
greatgameindia.com 2023/08/25
8月15日、ラハイナで、捜索、救助、回収を行う統合任務部隊。
8月24日、ハワイ州教育省は、ラハイナの公立学校で 2,025人の生徒が行方不明であることを示す報告書を発表した。8月8日にマウイ島のラハイナの町を破壊した火災の後に調査がなされた。
火災前、ラハイナ学区は小学校 2校、中学校 1校、高等学校 1校の計 4校で構成されていた。これらの学校には合計 3,001人の生徒が在籍していた。
残念ながら、火災による被害のため、現在すべての学校が休校となっている。ある小学校は大きな被害を受け、しばらく再開できない可能性がある。他の 3校も強風、瓦礫、すすの被害を受けた。
報告書は、欠席していた児童の多くが火災で亡くなったかどうかについては触れていない。
8月21日付の報告書によると、登録されている 3,001人の学生に何が起こったのかは次のとおりだ。
・538人の生徒が他の公立学校に再入学した。
・438人の学生がハワイ州通信教育プログラムに参加した。
・残りの 2,025人の学生の動向は考慮されていない。この生徒たちは、他の公立学校に再入学したり、通信教育を選択したりしていない。彼らは州外に引っ越したか、私立学校に入学した可能性がある。
ホノルル・スター・アドバタイザー紙は、マウイ島の私立学校にかなりの入学者がいると伝えた。
火災事件以来、約 1,000件の新規申請があった。この記事では、火災が悲惨な結果をもたらした別の私立学校についても取り上げられている。
スター・アドバタイザー紙は以下のように伝えている。
マウイ島の私立学校も変化を経験している。マウイ準備アカデミーでは、新たに利用可能な枠に対して約 1,000件の申し込みがあった。学校は、火災により避難した生徒たちを受け入れるためにこれらの開校部門を設けた。
学校関係者は次のように述べている。
「 110人の新入生を迎えるためにキャンパス全体を再配置しました。昨年より入学者数が 40%増加することになります。しかし、今日は非常に多くの生徒たちが教室に来てはいません」
セイクリッド・ハーツ学校はウェブサイトで、キャンパスが「壊滅的な火災に見舞われ、キャンパスは廃墟となった」と伝えた。
ハワイ独立学校協会の報告によると、この学校には約 200人の生徒が在籍していた。
ハワイ州政府当局は火災で命を落とした子どもの数について透明性を欠いている。2週間経っても、文書で確認された死者は 115人のみだが、さまざまな年齢の推定 850人から1,100人が行方不明となっている。行方不明者名簿は公表されていない。
事件当日、ラハイナの学校に通う若者たちは自宅に留まるよう勧告された。沖合のハリケーンによる強風が原因だった。親が職場にいるため、多くの子どもたちが自宅に一人でいた。
AP通信の報道では、火事の中から自分の子どもを救出することに成功した父親が特集されていた。しかし、隣人の子どもたちを救うことができなかったために、彼は深く苦しんでいた。 AP は以下のように報じている。
生存者の多くは激怒しており、少しの通知さえあれば多くの命が失われずに済んだのではないかと考え、苦悩している。
ベアードさんによると、ラハイナ・ルナ通り近くの彼の自宅近くでは、火事が近づいたときに家に一人でいた子どもたちがたくさんいた。
「あと 10分あれば、多くの子どもたちを救えたかもしれない」とベアードさんは涙をこらえながら語った。「警報が通知されてさえいれば、10分か 15分あればよかった」