米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は、11月26日までの以下のデータからです。
Found 927,740 cases where Vaccine is COVID19
前回分は以下になります。
[定期]アメリカの11月19日までのワクチン接種後の有害事象報告は 91万3,268件、死亡事例は 1万9,249件。6歳から9歳までの有害事象報告が前週比で倍増
現時点で最新の CDC の有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 91万3,268件 → 92万7,740件
・死亡事例報告数 19,249件 → 19,532件
・重症事例報告数 14万3,395件 → 14万6,720件 データ
アメリカでは 11歳以下のワクチン接種が始まっていますが、現時点での 6歳から 12歳までの有害事象報告は「 2,415件」となっています。(データ)
この内訳は、
・6歳 - 9歳 709件 (前回 518件)
・9歳 - 12歳 1,706件 (前回 1,475件)
となっています。
12歳から17歳の有害事象報告は 1万8,708件となっていますので、17歳以下の有害事象報告の総数は、2万1,123件となっているようです。
まず、17歳以下の若い世代の有害事象報告です。
十代の有害事象と死亡事例
・12歳から17歳の有害事象報告 18,708件(データ) 前回は 18,273件
・12歳から17歳の重症事例 1,785件 (データ) 前回は 1,722件
・9歳から12歳の有害事象報告 1,706件(データ) 前回は 1,475件
・9歳から12歳の重症事例 20件(データ)前回は 15件
・6歳から9歳の有害事象報告 709件(データ) 前回は 518件
・6歳から9歳の重症事例 13件(データ)前回は 9件
以下は、12歳から17歳の「重症事例」の報告数です。
・12歳から17歳のアナフィラキシー事例報告 3,369件 (データ) 前回は 3,298件
・12歳から17歳の血液凝固障害の事例報告 132件 (データ) 前回は 131件
・12歳から17歳の心臓障害の事例報告 657件 (データ) 前回は 638件
この「心臓に関しての有害事象」に関しては、最近の記事で毎回書かせていただいていますが、 In Deep で書いた記事の中で、「心臓の細胞は増殖しない」ことを知りました。
心筋の細胞は増殖をしない細胞であるため、損傷した部位は修復されません。
また、イギリス政府機関の英国民保健サービス(NHS)で、30年にわたる外科医担当としてのキャリアを持つアンソニー・ヒントン博士という方が自らのツイートで以下のように書かれていました。
ウイルス性心筋炎は、2年後には 10人に 2人、5年後には 10人に 5人が死亡します。
続けます。
以下は、「死亡事例」です。
・12歳から17歳の「死亡」事例報告 34件 (データ) 前回は 34件
12歳から17歳の死亡事例報告は前回と同じで、34件のままです。
以下は、 12歳から17歳のアメリカでの死亡事例の詳細です。ID 番号のリンク先に詳細な個別臨床データページがあります。
12歳から17歳までの32人の全死亡事例報告リスト
2021年11月26日まで
・15歳 / 女性 / ニューハンプシャー州
[症状]アナフィラキシー反応、心停止
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1187918)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 9日 (ID 1225942)・15歳 / 男性 / コロラド州
[症状]心不全
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1242573)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡(原因不明)
[接種から死亡まで] 48時間以内 (ID 1382906)・16歳 / 男性 / ジョージア州
[症状]胃腸穿孔、状態悪化
[接種から死亡まで] 4日 (ID 1386841)・13歳 / 男性
[症状]インフルエンザ様疾患が2日間続いた後に死亡
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1406840)・16歳 / 女性 / ペンシルベニア州
[症状] 胸痛、血球貪食性リンパ組織球症、心嚢液貯留、長期入院、死亡
[接種から死亡まで] 73日 (ID 1420630)・13歳 / 男性 / ミネソタ州
[症状] 小脳出血、 心停止、死亡
[接種から死亡まで] 17日 (ID 1431289)・13歳 / 男性
[症状] 不明
[接種から死亡まで] 不明 (ID 1463061)・13歳 / 男性
[症状] 心臓肥大、 心筋炎、死亡
[接種から死亡まで] 0日 (ID 1429457)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状] 死亡
[接種から死亡まで] 27日 (ID 1466009)・16歳 / 男性 / ペンシルベニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで]6日 (ID 1475434)・15歳 / 男性 / ニューヨーク州
[症状]失神、心室性頻脈、死亡 (接種後4日目にサッカー場で倒れて死亡)
[接種から死亡まで]4日 (ID 1498080)・13歳 / 女性 / メリーランド州
[症状]心室頻拍、死亡
[接種から死亡まで]27日 (ID 1505250)・13歳 / 女性
[症状]死亡
[接種から死亡まで]不明 (ID 1655100)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]肺塞栓症
[接種から死亡まで98日 (ID 1694568)・16歳 / 男性
[症状]心不全、心筋症
[接種から死亡まで]23日 (ID 1734141)・16歳 / 女性 / テキサス州
[症状]倦怠感、死亡
[接種から死亡まで]1日 (ID 1757635)・15歳 / 男性 / ニューハンプシャー州
[症状]心臓内腫瘤、 心筋壊死、 心筋炎 (遊泳中に心臓発作で死亡)
[接種から死亡まで]6日 (ID 1764974)・16歳 / 男性
[症状]自死
[接種から死亡まで]8日 (ID 1576798)・13歳 / 女性 / メリーランド州
[症状]急性膵炎、神経弛緩性悪性症候群、非感染性脳炎、全身性けいれん発作、死亡
[接種から死亡まで]15日 (ID 1815096)・12歳 / 女性 / サウスカロライナ州
[症状]呼吸管出血、死亡 (先天性染色体異常の基礎疾患あり)
[接種から死亡まで]0日 (ID 1784945)・16歳 / 女性 / ミズーリ州
[症状]死亡(死因不明)
[接種から死亡まで]91日 (ID 1823671)・16歳 / 女性 / ジョージア州
[症状] 心停止、肺出血、死亡
[接種から死亡まで]2日 (ID 1865389)・16歳 / 男性
[症状]自殺 (注意欠陥多動性障害の病歴。接種後8日目にアパートの最上階から飛び降りて死亡)
[接種から死亡まで]8日 (ID 1576798)・15歳 / 女性
[症状] 無力症、脳死、心停止
[接種から死亡まで]27日 (ID 1592684)・13歳 / 男性
[症状] 多臓器不全、敗血症性ショック
[接種から死亡まで]3日 (ID 1633205)・15歳 / 男性
[症状] 死亡
[接種から死亡まで]4日 (ID 1668800)・14歳 / 男性
[症状] 肺水腫、心不全
[接種から死亡まで]38日 (ID 1690103)・16歳 / 男性
[症状] 心停止、心室細動、腸虚血
[接種から死亡まで]6日 (ID 1702154)・16歳 / 女性
[症状] 不明 (午前中に接種を受け、午後にベッドで死亡しているのが発見される)
[接種から死亡まで]不明 (ID 1732657)・15歳 / 男性
[症状]脳出血、 脳脳室破裂
[接種から死亡まで]4日 (ID 1755460)・17歳 / 女性 / ワシントン州
[症状]心停止、 死亡 (報告した医師は、死因は心筋炎と考えられると報告)
[接種から死亡まで]38日 (ID 1828901)・15歳 / 男性
[症状]気管支痙攣、呼吸困難、意識喪失
[接種から死亡まで]1日 (ID 1845034)・13歳 / 男性
[症状]心肺停止 (接種4時間後に浴槽で沈んで死亡しているのが発見され、直接的な死因は溺死とされる)
[接種から死亡まで]0日 (ID 1862946)・12歳 / 男性
[症状]心筋炎、神経弛緩薬悪性症候群、死亡 (接種の2日後に死亡しているのが発見される)
[接種から死亡まで]2日 (ID 1865979)
9歳から12歳の死亡事例は、前回と変わっていません。
・9歳から12歳の「死亡」事例報告 1件 (データ)
次に全体です。
全体の有害事象事例
毎回見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産、早産」「アナフィラキシー反応」は、以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 7,634件(データ) 前回 7,509件
・流産・早産・死産 3,043件 (データ) 前回 2,964件
・アナフィラキシー反応 235,425件(データ)前回 232,622件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 27,578件(データ) 前回 27,106件
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 1,876件 (データ) 前回 1,849件
この中にある「ベル麻痺」を含む顔面神経麻痺の原因は、最近の報道「顔面神経麻痺はヘルペスウイルスの再活性化による末梢性タイプが多い」で、ヒトヘルペスウイルスの再活性によるものであることを知り、ベル麻痺が多く発生する理由が少しわかった気がします。
ワクチン後のヒトヘルペスウイルスの再活性化に関しては、以下の記事等でリンクしています記事などをご参照下されば幸いです。
ヒトヘルペスウイルス再活性化の嵐で日本の将来的な社会像が見えにくくなる中…
In Deep 2021年9月9日
なお、ヨーロッパでは、いくつかの国が「ワクチン未接種者への罰金」を決定しています。
ヨーロッパで「ワクチン強制化」が進行中 : ギリシャ、オーストリアでは罰金付きの義務化が実施。ドイツでも議会で義務化の是非を問う投票が始まる
投稿日:2021年12月3日
これがアメリカでも始まりそうで、ネバダ州が、「罰金」という言葉は使用していませんが、
「ワクチン未接種の労働者たちに月額55ドル (約6000円)の支払いを命じる」
という法案がネバダ州議会で可決されたことをアメリカのエポックタイムズが伝えています。
また、以下のような部分もあり、事実上の罰金刑と近いもののようです。
> 承認された提案では、18歳以上の労働者の配偶者、扶養家族に対して月額 175ドル (約 2万円)の追加料金も規定されている。 (Epoch Times)
未接種の人たちは、一世帯あたり、2万6000円程度を毎月支払わなければならないということになりそうです。
条例が発行するのは来年 7月1日です。
罰金付きの強制ワクチン義務化の波が欧米で進みつつあるようです。