2020年1月31日 午前9時
患者数 9480人
重症者 804人
危篤 290人
死者数 213人
感染が疑われる症例 1万5238人
武漢で発生した新形コロナウイルスの感染が確認された人の数が、1月31日に 9千人を超え 9480人となりました。中国湖北省の保健当局の最新情報によれば、湖北省においては、重症者 804人、また非常に重篤な症状の人が 290人となっています。
2020年1月20日から31日までの患者数と者数の推移
・China CDC, Zero Hedge
また、新型コロナウイルスだと疑われる人の数が、昨日の 12,167人から 3千人以上増加して、15,238人となっています。
医学的経過観察処分の対象者は、10万2427人に膨れあがりました。
それにしても、この武漢ウイルスの感染者の増加の急激な様相は、たとえば、2003年の SARS の感染者の増え方と比較すると一目瞭然で、以下のような違いを示しています。
武漢ウイルスの患者の増え方とSARSの患者の増え方の時間経過の比較
・Andy Biotech
曲線の勢いがまるで異なるもので、武漢ウイルスがいかに感染力の強いものかがわかります。
台湾でも、感染確定患者は 9人となり、また、感染が疑われる人が 530人にのぼっていると報じられています。
他にこの 24時間には以下のようなことがありました。
・アメリカで最初の人から人への二次感染が確認される
・韓国で最初の人から人への二次感染が確認される
・中国での 1日での死亡者数が 1月30日に最大に
・ロシアが中国との国境を閉鎖
・インドとフィリピンで感染者が確認
・WHOが武漢ウイルスに対して国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言
・フランスのエールフランスは、中国への発着便を停止
・トルコ航空が中国路線の発着を停止
WHOが新型ウイルスに対して公衆衛生上の緊急事態を宣言しましたが、「貿易や移動の制限はしない」としているので、実質的には何の意味もない緊急宣言だと考えられます。
これにより、武漢ウイルスのさらなる拡大は確定的になったのかもしれません。