2020年1月29日 午前11時
感染確認 6052人
死亡者数 132人
武漢ウイルスの感染確定者は、昨日の同時刻より約 1500人増加して、公式記録で 6000人を突破しました。このうち、重症者は 263人だとされています。
中国国内に限っていえば、2003年の SARS の患者数は 5327人でしたが、現在の武漢ウイルスの中国での患者数は 5900人を超えていますので、すでに SARS を超えました。
しかも、SARS のこの 5327人というのは、9ヵ月かかって達した数で、今回のウイルスは、それをたった 1週間ほどで超えたことになります。壮絶な感染力だと言えます。
確実な数字ではないですが、ゼロヘッジによれば、中国全土で、6万人以上が経過観察対象となっているとのことで、今後数日の間に、さらに感染確定者は飛躍的に増える可能性があります。
場合によっては、SARS などとは比較にならない大流行に発展する可能性もありそうです。
中国で SNS などに投稿されている動画などを見ますと、武漢を中心に混乱してきているようです。
以下の動画は、最初は武漢の病院で撮影されたものということで、状況はわからないのですが、女性が病院の窓を椅子で叩き割っています。後半の動画は、武漢の周辺のどこかで、明らかな「暴動」が起きているようにうつります。
https://youtu.be/ShijAEh2XqA
中国以外でも、二次感染、あるいは三次感染と見られる「中国への渡航歴のない人たちの感染」が始まっているようで、日本においても、中国へ渡航していないバスの運転手の方が感染確定しています(厚生労働省の報告)。また、ドイツでも、中国への渡航歴のない人が発症したと報じられていて、各地で人から人への感染が始まっているようです。
武漢ウイルスの感染力の強さは、これまでの推移で十分にわかりますので、今後も、三次感染、四次感染という状況が発生することは避けられないようです。
しかし、先日、以下の記事でもご紹介しましたが、英国などの何人かの科学者たちの予測は、現状以上にシビアで、「2月4日までに中国で最大30万人が感染する」と予測しています。
今現在の実際の中国での患者数は、さらに多いのではないか、あるいは過小評価されているのではないかという主張もありますが、それは、推測にしかなりませんので、何とも言えません。
この感染力を見ますと、現在中国で起きている爆発的な感染状況が、他の国で起きていくことは、ほぼ避けられない状況となってきています。
致死率が SARS より低いとはいえ、3%はあるのです。1万人の患者が発生すれば 300人が死亡する計算となり、患者数が 30万人、100万人となっていった場合、それなりの悲劇が伴いそうです。