2016年11月23日の科学ニュースサイト「アーススカイ」より
11月23日に、上のような写真が「雲の中のミステリー(A mystery in the clouds)」というタイトルで掲載されていました。
イングランドのウォリックシャーの「コベントリー・エアポート(空港)」の近くで撮影されたものです。
・Google Map
掲載されていた「アーススカイ」は、非常に真面目な科学系ニュースサイトで、そのサイトにこのような写真が出ていたということは、少なくとも、これはフェイク等ではなく、現実の光景だったということは言えそうです。
この全体の円形の形、そして、個々の雲の形もめずらしいものがありますが、一体どのように出現したのか。
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アーススカイの記事では、最初はこの雲の形成の理由がわからないところからスタートして、
・この雲はイングランドの空港の近くに出現した
・当時のイングランドの上空の気温は非常に低かった
ということなどから、次第に考察を深めていき、最終的に、「これは飛行機によって作られたものである」という結論に達したようです。
その理屈はかなり難しいのですが、簡単に書きますと、たとえば自然現象で「ホールパンチ雲」、あるいは、穴あき雲と呼ばれる空の現象があります。
オーストラリアに現れたホールパンチ雲
・EarthSky
そして、飛行機雲の種類に、これは日本語には表現がないのですが、凍結した気温の中で「雲から氷の結晶が下に落ちる」という現象と、複雑な気象条件が組み合わさった時に発生することもある下のような珍しい雲の現象(turbulence lobes)があります。
・EarthSky
こういういくつかの現象が組み合わさって作られた雲の現象だと、アーススカイは断定しました。
こういう科学メディアは「説明がつかないでは済まされない」という部分はあるようで、とにかく合理的に説明できる理由を見出すものですが、その中で結論が出たようです。
しかし、理由は何であるにしても、これまで見たことのないものではありまして、「非常に珍しい」現象だとは言えそうです。