アメリカのコロナによる累積の死者数が、12月14日に 80万人に達したことが示されていますが、このアメリカでのコロナ死者数が、
「ワクチン接種キャンペーン開始以前より、開始してからのほうが多い」
ことがジョンスホプキンス大学のデータ等で明らかになっています。
アメリカでワクチン接種が始まったのは、1年前の 2020年12月13日ですが、米ライフサイトニュースは、12月14日までのデータから、
・米国の累積死者数 79万 8,714人
・ワクチン接種キャンペーン開始後の死者数 49万 6,908人
・ワクチン接種キャンペーン開始後の死者の占める割合 62.2%
だと説明していました。
以下は、アメリカの累積死者数の推移とワクチン接種率の推移です。
アメリカの累積死者数とワクチン接種率
ourworldindata.org
ワクチンに「感染拡大の防止」あるいは「重症化の予防」の効果がある場合、累積死者数のグラフは、ワクチンの展開と共に「平坦になる」あるいは「上昇が止まる」ことになると思われますが、基本的に上昇を続けています。
ワクチンは、当初は「感染拡大を防ぐ」という名目でしたが、それは欧米において完全に破綻し、そして、次には「重症化を防ぐ」という名目となっていきましたが、接種キャンペーン後からのほうが死者が増えている現状では、重症化を防ぐという名目も破綻しているようです。
また、アメリカだけではなく、世界的に、
「ブレイクスルー感染の率のほうが高くなっている」
こともあります。
先日も、ワクチン接種率ほぼ 100%の米コーネル大学で 900人規模の大感染が起きたことが報じられています。
903人がコロナ陽性、多くがワクチン接種完了も新変異株に感染 米コーネル大 (CNN 2021/12/15)
接種が義務化されている米コーネル大学の学生と職員のワクチン接種率は 97%に達しており、また接種していない 3%は学校に来られないため、事実上100%です。
米コーネル大学のウェブサイトよりワクチン接種率
cornell.edu
あるいは、とても感染数が少ない台湾ですが、台湾で 11月19日から 12月10日までの 3週間で、コロナ陽性判定となった 215人のうち「 170人 (79%)」がコロナワクチンの接種を受けていたことが報じられています。
韓国でも、テジョンの療養施設で、「 132人の感染者のうち 100人 (75%)がワクチン接種を完了していた」と報じられています。32人(24%)は、ブースターショットの接種も完了していた人たちでした。
つまり、次第に、「ブレイクスルー感染もある」のではなく、
「感染の主流が接種者のほうに移行している」
ということが世界的に見てとれます。
この傾向が続いた場合、世界中の多くの感染事例がブレイクスルー感染となることもあり得ます。そして、このことが新たな変異株が登場するごとに繰り返されると見られます。
世界は新たなリスクに直面しているかもしれません。