アメリカ地質調査所のリアルタイムデータ
・USGS
北極にある「スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島」近くの海底でマグニチュード 4.7の地震が発生したことが、アメリカ地質調査所(USGS)のデータに示されていました。北極海で地震が発生するのは大変に珍しいことですが、これは「北極の海底火山の活動」によるものだと考えられています。
スヴァールバル諸島とヤンマイエン島の場所
・Svalbard and Jan Mayen
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アメリカのメディアによりますと、地震が記録された場所が北極海の東ガッケル海嶺という場所に位置する海底火山と合致するため、北極海のこの海底火山が、噴火など、何らかの活動を起こしているということのようです。
ヨーロッパ地中海地震学センターによる記録
この場所に海底火山があるとわかったのは 1950年のことですが、すでに活動していないと見なされていたものが 1999年に突如噴火し、この火山が活動していることがわかったのだそう。今回の地震はそれ以来のものです。
ちなみに、地震が発生した近くには「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」というものがあります。
スヴァールバル世界種子貯蔵庫
スヴァールバル世界種子貯蔵庫は、ノルウェー領スヴァールバル諸島最大の島であるスピッツベルゲン島に位置する種子銀行である。
2008年2月26日、ビル・ゲイツ主導のもと、地球上の種子を冷凍保存する世界最大の施設がスピッツベルゲン島の中心地・ロングイェールビーン近郊にて操業開始した。
施設は、今後さまざまに予想される大規模で深刻な気候変動や自然災害、植物の病気の蔓延、核戦争等に備えて農作物種の絶滅を防ぐとともに、世界各地での地域的絶滅があった際には栽培再開の機会を提供することを目的としている。
というもので、この北極の地なら地殻変動の影響を受けにくいとして作られたのかもしれないですが、今回のように地震は起きる時は地球のどこでも起きるのでした。
スヴァールバル世界種子貯蔵庫
今回程度のマグニチュード 4.7くらいの地震なら何の影響もないでしょうが、仮に「終末のためにつくられた種子バンク」が地震や火山の噴火で破壊されて、「先に終末を迎えてしまった」というようなことがあれば、それはそれで相当な皮肉ではあります。