ガザへの地上侵攻の準備が完了したと伝えられるイスラエル軍。OSINTdefender
それぞれの勢力が
非常に早いペースで中東の状況は緊迫度を増しています。
少し前に、この戦争の事態が悪化した場合、日本が(直近では)戦争に巻き込まれなくとも、非常に大きな影響を受ける可能性がかなり高いということを以下の記事で書かせていただきました。
フィンランドの経済学教授の分析をご紹介したものです。
(記事)イスラエル・パレスチナ戦争による全世界への「経済と市場のカタストロフ」がもたらす劇的な「終末の時代」に突入した可能性
In Deep 2023年10月15日
終末感がかつてないほど漂ってきているようにも思います。
大きな戦争も世界戦争も過去にいくらでもありましたけれど、
「こんなひどい金融市場の状態、こんな経済の状態、こんなひどい債務の状態、こんなにすべての主要国がエネルギーに依存している状態」
での大戦争は歴史上、はじめてだからです。
今後、事態のある程度の深刻化は避けられない感じもしなくもないですが、現状について、ギリシャの軍事メディアの記事をご紹介します。
ここからです。
米国が参戦へ:アメリカ空軍によるヒズボラとイラン民兵への爆撃命令。イスラエルは「アイアンビーム」レーザーシステムを急遽稼働
Οι ΗΠΑ μπαίνουν στον πόλεμο: Διαταγή στην USAF να βομβαρδίσει Χεζμπολάχ και ιρανικές πολιτοφυλακές- Το Ισραήλ αναπτύσσει εσπευσμένα το σύστημα λέιζερ «Iron Beam»
warnews247.gr 2023/10/15
イスラエルメディアの報道によれば、米軍がヒズボラとイラン民兵組織の無力化に乗り出す中、イラン外相の脅迫が急速な事態の引き金となった。こうなれば、イランが参戦する日も遠くないだろう。
イスラエルの主要メディアの報道によると、米国防当局者はイスラエル政府に対し、東地中海の米国軍艦が参戦し、レバノンからヒズボラが発射したミサイルを撃墜すると保証した。
一方、この戦争が地域紛争に発展した場合、中東各地の米軍はシリアとイラクの多くの親イラン組織を標的にするだろう。
もちろん、このようなことはシーア派勢力によるシリアとイラクにある米軍基地への大規模な攻撃を引き起こすだろう。
中東のすべての米空軍基地は厳戒態勢にあり、F-15 飛行隊と A-10 飛行隊が増援していることが明らかにされた。
10月13日、ヨルダンに到着したアメリカ空軍 F-15機。Aerospace Intelligence
アメリカ空軍のボーイング RC-135V リベットジョイント航空機が最近、ガザ地区の海岸近くの地中海上空を飛行しているのが発見された。
ヒズボラの戦争関与への恐怖が、イスラエル国内に広がっている。このため、イスラエル軍は国全体の防空を強化するために、初めてアイアン・ビーム・レーザー防御システムを準備している。
アイアン・ビーム・システムはイスラエルの統合ミサイル防衛システムの短距離防空システムとして機能し、飛来するミサイル、無人機、砲弾、迫撃砲を撃墜する。
(※)アイアンビームは、こちらの Wikipedia に説明があります。
イスラエルによれば、そのシステムはまだ準備ができていない。しかし、イスラエル軍は全面戦争を恐れて、試作型も含めてすべての兵器システムを戦闘に投入するようだ。
イスラエルが準備を進めるアイアンビーム。OSINTdefender
イスラエル国防軍のスポークスマンは、以下のように述べている。
「軍は必要に応じて中東のどこでも攻撃する準備ができている。米国はイスラエルを支持する」
一方、ハマスは、タンデム型対戦車ロケット推進手榴弾「アル・ヤシン」と呼ばれるもののプロパガンダ映像を公開したばかりだ。彼らは、ガザにあるイスラエル国防軍のメルカバIV/IVM主力戦車に対してそれを使用すると主張している。
ハマスにより公開された映像より
The Crisis Watch
アメリカ人とドイツ人はイスラエルから出国
少し前に、米国は「イスラエルの予測不可能な治安状況を理由に」エルサレムとテルアビブの大使館から非緊急要員の出国を承認した。彼らの家族も一緒に出発する。
同時にドイツ人も撤退する。ドイツ空軍がついにイスラエルから民間人の避難を開始したとドイツ BILD 紙が報じた。
ドイツの輸送機機がドイツ国民を乗せるためイスラエルに向かっている。同時に、ドイツは第26空挺旅団、強力な空挺部隊、第36戦闘ヘリコプター連隊、ドイツ空軍に追加の軍事避難作戦の可能性に備えて厳戒態勢を敷いているとドイツ・シュピーゲル紙は指摘する。
イスラエルの地上作戦が今夜始まる
これに先立ち、イスラエル国防軍の報道官はヒズボラに対し、「イスラエルはレバノン戦線に大規模な軍事力を結集している。国境に近づく者は死ぬだろう」と述べた。
イスラエルのチャンネル12は、ガザへの地上侵攻が今夜始まると報じている。
「イスラエル国防軍はガザ侵攻の準備を完了し、部隊は進入命令を待っている。ネタニヤフ首相は最終決定を下すため、テルアビブの司令部で国防長官らと会談した」とイスラエルメディアは報じた。
イスラエル国防軍は、ガザでの「大規模な地上作戦」の準備を最終調整しており、「空、海、陸による共同かつ連携した攻撃」を通じて「幅広い攻撃作戦計画」を実施することで「攻撃を拡大する」準備ができていることを確認した。
軍は「ガザでの大規模作戦の準備を進めている」と述べた。
「イスラエル軍の大隊と兵士は全国に配備されており、大規模な地上作戦に重点を置いて戦争の次の段階に向けての準備が整っている」と声明は述べた。
軍報道官ジョナサン・コンリクス中佐は、パレスチナ飛び地周辺に集結したイスラエル軍は「作戦の次の段階の準備をしている」と述べた。