ミニ氷河期の到来 自然の力

「地球温暖化により沈みゆく国家」と言われ続けた大平洋ツバルの国土面積が「実は大幅に拡大していたこと」ことが最新の研究で判明

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ひとつの根底が崩れたかもしれない「地球温暖化対策の意味」

2018年2月9日の科学メディアの報道より


'Sinking' Pacific nation is getting bigger

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いわゆる地球温暖化にとっては、大事な国々がいくつかあります。そのひとつに、大平洋の「ツバル」という複数の小さな島々から構成される国があります。

ツバル

Tuvalu

ツバルの場所

Google Map

 

なぜ、このツバルという小さな島からなる国が地球温暖化説にとって重要だったのかというと、これまで長いあいだ、

「ツバルや大平洋の島々は、地球温暖化による海面上昇によって水没してしまう」

ということが主張されていたからでした。

そして、「同じような島は数多くあり、だからこそ温暖化対策を早急にとらなければならない」というレトリックが使われる中での「象徴的な国」だったといえます。

ところが、ニュージーランドのオークランド大学の研究チームによる、初めてとなる科学的調査により、「ツバルは、面積が広くなっていた」ことがわかったのです。

この調査は 1971年から 2014年までの過去 40年の期間についての比較的長い期間に対しての調査でもあり、どうやら、少なくともこの数十年は、ツバルは一貫して国土面積が拡大していたようなのです。

水没してしまうという危険性とは「逆」だったことがわかったといえます。

とはいっても、海面ま上昇という現実はあるようですので、メカニズムを含めまして簡単な話ではないですが、少なくともツバルに関して「国がなくなってしまう」というような危険はないということで、それどころか、少しずつ国土面積は広がっているというのが事実のようです。

最近は、この数年、十数年ほど「定説」とされていたことが次々と変わっていきます。

ニュージーランドの報道をご紹介します。ちなみに、この報道は、欧米では大きく報じられていますが、日本では AFP 以外では報じられていないようです。


Pacific nation Tuvalu has grown by 73 hectares over 40 years
stuff.co.nz 2018/02/069

大平洋のツバルは過去40年間で73ヘクタール面積が増えていたことが判明

かつて海面上昇の脅威にさらされていると考えられ、「沈みゆく国」とも言われていた太平洋の小さな島からなる国ツバルは、実は、過去 40年のあいだ、その国土面積が拡大していたことが最近のオークランド大学の調査により判明した。

増加した面積は 73ヘクタールで、これはアメリカ・カリフォルニアにあるディズニーランド全体の面積ほどだ。

調査したオークランド大学の科学者たちによると、波のパターンや嵐で打ち上げられた堆積物などの要因によって、海面上昇による浸食が相殺された可能性があるという。

科学誌ネイチャーに掲載されたこの研究は、ツバルの 101の島々が過去数十年にわたりどのように面積が変わったかについての初めてとなる徹底的な調査だった。

その結果、9つの環礁にまたがっているツバルの島々は 8つの環礁で面積が拡大しており、海面上昇を考慮しても、1970年以来、国土面積は 2.9パーセント広くなっていた。

論文の共著者によると、この研究は、ツバルと同じような低海抜の島しょ国が海面上昇によって水没するという従来からの仮説に一石を投じるものだという。

研究チームは、気候変動が依然として低海抜の島国にとって脅威であることには変わりはないと指摘するものの、これまで定説として語られていたこうした問題への対処の仕方について再考すべきだと論じている。







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