大量死 異常な現象 疾病と感染症

若者のガンの急増について、「原因は若者の老化の加速による」という珍妙な理論を発表し始めた米国医学界

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newcancerinfo.com




米国でガンが増加しているのは「若者の老化の加速」と発表

昨日、In Deep で、「 2021年と 2022年の特定のガンの急増」に関しての日本人医学者たちによる論文をご紹介しました。

2021年から、どのようなガン死がどのように増えたのか、そして「なぜ増えたのか」についての日本人医学者による渾身の論文。そして、これからはどうなるのか
 In Deep 2024年4月9日

上の論文は日本のデータによるものですが、アメリカのデータでは、2021年から 2022年にかけて、

「特に若年世代のガンが急増した」

ことが示されています。

以下は、15歳から 44歳までの米国のガンによる超過死亡率の推移です。


researchgate.net

2020年にも、やや増加が見られますが、2021年と 2022年は顕著です。

この原因として貫かれているのが「スパイクタンパク質」であることは間違いないとは思うのですが、ここでは、そのことは置いておいて、最近の米 FOX ニュースで、米国がん研究協会が発表した研究が報じられていました。

その内容は、

「若者のガンが増加しているのは、若者の老化が加速しているから」

という変な内容のものでした(苦笑)。

今回はその記事をご紹介させていただきますが、「原因のはっきりとしない若者の老化の加速が進んでおり、それにより、若者のガンが増えている」という理屈のようです。

 

まあしかし……ある意味で、人類の多くの老化が加速しているのは、2021年からなら確かなのかもしれませんが。

たとえば、スパイクタンパク質は、「老化を促進する」ことが、論文で示されています。

以下の記事でご紹介しています。

スパイクタンパク質が引き起こす「老化の超加速」は生やさしいものではない可能性。人生50年どころか、時限装置の針はあと10年ほど先を指しているかもしれない
 In Deep 2024年1月22日

以前、「ターボ老化」なんていう言葉を用いたこともありましたが、米国がん研究協会の発表通りに、「老化の加速が、ガンの増加を引き起こしている」ということが事実であるなら、この「スパイクタンパク質による身体の老化の超加速」という方面からでも、やはりガンは増えていくことになるのかもしれません。

ここから、FOX ニュースの報道です。





「老化の加速」により若者のガン罹患率が上昇。新たな研究で、これは「非常に憂慮すべき」ことであることが判明

Cancer rates rising in young people due to ‘accelerated aging,’ new study finds: ‘Highly troubling’
FOX News 2024/04/09

生物学的老化を遅らせることがガン予防の新たな手段になる可能性があると長寿に詳しい専門家が語る

老化の加速(生物学的年齢が実年齢よりも高い)は、ガン腫瘍のリスクを高める可能性がある。

これは今週カリフォルニア州サンディエゴで開催された米国がん研究協会(AACR)年次総会で発表された新たな研究によるものだ。

「歴史的に、ガンと老化はどちらも主に高齢者にとっての懸念事項とみなされてきました」と、セントルイスのワシントン大学医学部の大学院生で研究者の一人であるルイイー・ティアン教授は FOX ニュースに語った。

「過去数十年にわたり、ガンと現在の高齢化が若い世代にとって重大な問題になりつつあるという認識は予想外でした」

この研究では、55歳未満の診断が早期発症ガンとみなされている。

研究者たちは、英国バイオバンクのデータベースを使用して 148,724人からのデータを分析した。

彼らは、血液中の 9つのバイオマーカーを使用して各人の生物学的年齢を推定し、それを実年齢と比較した。

生物学的年齢が高い人は、早期発症の肺ガンのリスクが 42% 高く、早期発症の胃腸ガンのリスクが 22%高く、早期発症の子宮ガンのリスクが 36%高くなっていた。

研究者たちはまた、1965年以降に生まれた人は、それ以前の数十年に生まれた人よりも老化の加速を経験する可能性が 17%高いことも判明した。

「主要な研究結果は、老化の加速が連続出生コホートの間でますます蔓延しており、若年性ガンを引き起こすさまざまな環境およびライフスタイル関連の重要な危険因子または媒介因子として機能している可能性があることを浮き彫りにしています」とティアン教授は述べた。

「この発見は、アメリカの若い世代の間で若年性ガンの発生率が増加している根本的な原因を再考するよう私たちに問いかけています。」と彼は付け加えた。

研究者たちは、これらの発見が、若い人に合わせたスクリーニングの取り組みと組み合わせて、「ガン予防の新たな手段」として生物学的老化を遅らせる介入につながることを期待していると述べた。

「最近の世代にとって、より健康意識を高め、加速する老化の影響を考慮することが極めて重要です」とティアン氏は述べた。

プレスリリースによると、研究チームは将来の研究で、老化の加速と早期発症のガンを引き起こす要因の解明に取り組み、それがより個別化されたガン予防戦略の開発に役立つとしている。

フロリダ州の神経内科医で長寿の専門家であるブレット・オズボーン博士は、老化の加速という概念について患者とよく話し合うという。

「年代的に 40歳だからといって、生化学的に 40歳であることを意味するわけではありません」とオズボーン氏は語った。

「言い換えれば、人の年齢、つまり地球上にどれだけ長く立っているかということと、体の内部の生化学的健康状態、またはその欠如には違いがあるのか​​もしれません」

オズボーン氏の診療所では、加齢に伴う病気のリスクを測定するために患者の生物学的年齢を測定している。

「通常、年齢が高くなるほど、ガン、糖尿病、心臓発作、脳卒中などの病気を発症する可能性が高くなります」と彼は言う。

「これは、人の生物学的年齢が計算上の生物学的年齢よりも高い場合にも同様に当てはまります。これは、実年齢に比べて加速度的に老化していることを意味します。彼らの時計は本質的に、より速く時を刻んでいるのです」

「もっと単純に言えば、一定の生物学的年齢に早く到達するほど、加齢に関連した病気が早く発生することになります」

ワシントン大学の新たな研究について、オズボーン氏はその結果を「非常に憂慮すべきです」と述べた。

「この研究で明らかなように、これは若い世代の健康状態の悪化と平行しています」と語った。

オズボーン氏は、ガン以外にも、他の加齢関連疾患でも急増が検出されるだろうと予測した。

同氏は「我が国(米国)の健康が危険にさらされており、抜本的な対策が講じられない限り、この傾向はさらに悪化する可能性が高いでしょう」と警告した。

「若い世代が、より早い年齢で致死性の病気にかかるようになるかもしれません」







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