2016年8月3日に噴火したインドネシア・シナブン山
環太平洋火山帯での火山活動が相変わらず活発ですが、8月に入った最初の 3日間で、インドネシアの3つの火山が連続で噴火するということが起きています。
噴火したのは、リンジャニ山(Rinjani / 8月1日に噴火)、ガマラマ山(Gamalama / 8月2日)、そして、近年、大規模な噴火を繰り返すようになったシナブン山(Sinabung / 8月3日)です。
2016年8月1日から3日にかけて連続で噴火した火山の場所
・Google Map
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これらの中で、最初に噴火したリンジャニ山は、リンジャニ山 - Wikipediaによれば、
1257年に起きた噴火は、過去3700年間に起きた噴火では最大規模と推定されている。また、中世ヨーロッパの記録文書には、この噴火の翌年の1258年の夏は異常低温で(夏のない年)、大雨による洪水が頻発したことにより農作物が不作だったという記述がある。
とあり、この記録からは、この火山が過去数千年の地球で起きた噴火の中でも最大級の大きな噴火を起こしたことがあることがわかります。また、このリンジャ山はかつて、その大噴火により、地球に「異常低温」をもたらした可能性があることも記されています。
リンジャニ山の2015年10月の噴火
8月2日に噴火したガマラマ山も活動が活発な火山ですが、1775年の噴火では、1300人の死者を出し、2014年の噴火でも行方不明者を出しています。
8月2日に噴火したガマラマ山
8月3日に噴火したシナブン山は 2010年におよそ 1000年ぶりの大規模な噴火を起こして以来、非常に活発な噴火を繰り返しています。
2013年12月の噴火では、住民 19000人が避難、2014年2月の噴火では 17人が死亡、そして、今年 5月の噴火でも、住民 7人が死亡する惨事となっていて、その中でまた再び大規模な噴火が起きました。
2014年2月のシナブン山の噴火により火山灰に覆われた周囲の村
・BBC
この春から一貫して、環太平洋火山帯などでの噴火が、かつてない数と規模で発生し続けていますが、いくつかの理由で、この噴火の増加は今後も増えると思われます。
その理由は一言で書けるものでもないですが、今後記させていただくこともあるかもしれません。