8月14日の報道より
日本も、関東から東日本などの一部では、ほとんど太陽が出ない夏が続いていて、その地域の連続降雨記録も記録的なものとなりつつあります。
そして今、同じような様相が世界の各地で見られているようで、特にノルウェーの西部では、「夏期 72日のうち 70日が雨」という、非常に異常であり深刻な状況に見舞われていることが報じられていました。
もちろん、過去にこんなことはノルウェーでは1度も起きたことはありません。
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この「 72日のうち 70日が雨」というのは、率として 97%に達するもので、どれだけ雨の多い他の地域でも、これはちょっと考えられない降雨の状況だと思います。
雨が多く降っているのはノルウェー西部ですが、特にローガラン県という場所では、農業被害が深刻になっていることが伝えられています。
下の報道は、ローガラン県の農業被害を伝えるものです。
ノルウェイの報道より
・nrk
ローガラン県の場所
・Google Map
日照不足に加えて、ノルウェーの今年の夏は気温も低く、この夏に最高気温が 30℃を超えた場所は、6カ所だけだったとのこと。
いくら夏の気温の穏やかな北欧とはいえ、ここまで太陽が出ずに夏が来ないというのは異常以外のなにものでもなく、特にノルウェー西部の「毎日が雨」という夏は、この国で誰も経験したことのないことだということです。
該当地域では、農家の多くはいまだに畑の整地さえできない状況だそうで、荒れたままに放置されている土地が広がっていると報じられています。
毎日の雨で手を入れることができずに荒れたままになっている畑
・nrk
日本にしても、関東から太平洋側の東北では極端な日照不足が継続していて、特に福島では「平年の 10分の 1の日照」という場所も出ていることが報じられていました。
寒い夏 福島・相馬で日照10分の1に
毎日新聞 2017/08/19
東北地方の太平洋側に吹く寒流の親潮の上を渡ってきた冷たく湿った風「やませ」などの影響で8月に入り、福島県の中通りや浜通りを中心に日照時間が例年より大幅に少なくなっている。相馬の日照時間は平年の10分の1しかない。
福島地方気象台によると、天候不順は今後1週間ほど続くとみられ、農作物の生育不良や観光施設を訪れる人の減少などを心配する声が上がっている。
福島市では18日も降雨が観測され、これで18日間連続の雨となった。
8月1~16日の合計日照時間は平年と比べ、相馬は10分の1、福島は4分の1程度しかない。郡山や小名浜、白河も半分程度だ。
この期間の最高気温の平均は平年と比べ、相馬がマイナス4.2度となっているほか、福島もマイナス3.5度と、9月上旬~中旬並みになっている。
世界中の猛暑の予測が一転して「寒い夏」というような場所が増えているようで、今後どのようになるかはわかりませんが、この「日照の問題」が秋にまで長引いた場合は、いろいろと各地で大きな問題となるかもしれません。
基本的には世界の気温の上昇はピークアウトしていて、現在は明確に下がり続けていますので、少し長いスパンではこの日照と気温の低下については気になるところではあります。