ネブラスカ州知事の声明を伝える米FOXニュースより
先週、以下の記事において、アメリカのネブラスカ州で発生した洪水の中で起きたアイスジャムと呼ばれる「氷の津波」現象について取り上げたことがありました。
その時においても、アメリカ中央部で発生した洪水としては、記録的なものとなっていたのですが、その後も洪水被害は拡大し、3月20日頃には、
「ネブラスカ州の歴史において最も甚大な被害を伴う洪水となった」
と宣言されました。
2019年3月20日前後の米ネブラスカ州各地の光景
洪水は、3月中旬に発生したのですが、その後も拡大を続け、ネブラスカ州知事は 3月20日に、
「現在、ネブラスカ州の 74の市と 65の郡に非常事態が宣言されています」
と Fox ニュースに語っています。
そして、経済的に農業の比率が高いこの地域において、少なくとも 100万頭の仔牛が死亡したと推測され、農業被害は同州での自然災害において過去最悪となると見込まれています。
今後の見込みは不確定ながらも、浸水の規模があまりにも激しいために、一部地域では、「この春いっばい、水が引かないかもしれない」と報じられています。
このようなことになったのも、この洪水の原因となった暴風雨が、このアメリカ中央部では「経験したことのないもの」だったことによりますが、今はこのような異常な気象があらわれることが比較的普通となりつつあります。
そして、世界中で発生する洪水の様相が、文字通り終末的であり黙示録的でもあるというようなことに至る事例が本当に多くなりました。