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ミニ氷河期の到来 異常な現象

南極のアメリカ観測基地でマイナス64℃の「観測史上最低気温」を記録。この状態で「極渦」の崩壊が起きた場合、エネルギー不足下の地球は

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Scott Duncan




 

南極のアメリカの観測基地であるアムンゼン・スコット基地で、今年 4月から 9月までの間(南極では冬にあたります)の平均気温が、

「 -61℃」

となり、1957年に観測が始まって以来、最も低い気温となったことが報じられています。

南極のアムンゼン・スコット基地での1957年からの4月から9月の平均気温の推移

Scott Duncan

その他、ロシアの観測基地であるボストーク基地でも、9月30日に -79.4℃という記録的な低温を観測するなど、南極では異様な低温の状態が続いています。

原因は「極渦ではないか」と報じられてもいます。

 

この極渦というのは、南極や北極などの極地の上空を循環している冷たい大気の渦のことで、ここからは話は南極ではなく「北極」の話となりますが、この問題としましては、最近の「上層大気の混乱」のことがあります。

近年、極渦のうちの、「北極上空の極渦」の動きが近年「崩壊」しており、上空の冷たい大気が、北半球のさまざまな地域に流入することによって、著しい寒さを北半球にもたらし続けています。

以下の記事は、2021年1月のものですが、この数年、繰り返し極渦の崩壊が、北米、ロシア、中国、インド、ヨーロッパなどに普通ではない寒波をもたらしています。

成層圏の気温が突然上昇する現象により北極の大気循環が崩壊。これにより2月にかけて北半球に超低温がもたらされる可能性が…
In Deep 2021年1月9日

以下は NOAA (アメリカ海洋大気庁)による、極渦の崩壊がもたらす北半球への寒波の拡大を示した図です。

通常の南極上空の極渦(左)と崩壊して北半球に拡大する極渦

NOAA

このようなことが、この数年は、冬になるたびに発生しており、そのため、多くの国や地域に「通常の気温の推移ではない」ような低温がしばしばもたらされ続けています。

そして、今は、南極のほうに極渦と見られる大気の循環が、以上に低い気温を南極にもたらしているようなのです。

仮に、

「南極の極渦も北極の極渦のように崩壊したら?」

という話でもあります。

その場合、これまで北極の極渦の崩壊により北半球に厳しい寒さがもたらされていたものが、南半球も含めて「世界的な規模」になる可能性もないではありません。

実際、すでに、南米、南アフリカ、オーストラリアなどで、記録的な寒波に見舞われていることが報じられています

 

さらにいえば、現在の状況で、こういうことの何が問題なのかというと、以下の記事などでも書きましたけれど、現在「エネルギー価格が史上最高値を示している」ことです。

ヨーロッパで天然ガスの先物価格が「一晩で40%上昇」という異常な事態に。エネルギー市場崩壊の兆し?
投稿日:2021年10月7日

天然ガスは、信じらない高値に達しており、石油価格も次々と高値を更新し続けています。

米原油先物、7年ぶり高値 エネルギー需給逼迫に鎮静化見えず

世界的なエネルギー需給の逼迫を背景に、米WTI原油先物は2014年10月31日以来、約7年ぶりの高水準を付けた。 ロイター 2021/10/08)

中国やインドでは、石炭不足で停電の危機が伝えられています。

つまり、

「この冬は、平年のように、暖房エネルギーが行き届かない国や地域が出てくる可能性がある」

ということです。

ヨーロッパなどのように暖房に天然ガスを多く用いる国も、灯油や石炭を多く使うような国や地域も、どんな場所でも、暖房用のエネルギーが高騰、あるいは場合によっては、入手できないということになる可能性があるのです。

あるいは停電がもたらされれば、現在の一般的な家庭での多くの暖房が機能しなくなると思われます。

そのような状況の中で、北極も南極もどちらの極渦も崩壊した場合、状況が大変に厳しくなる国や地域が出てくると思われます。

日本がどうなるかは現時点ではわからないですが、これからの冬は、これまでとは異なるということを意識されたほうがいいのかもしれません。







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