2017年6月20日のロシアメディアの記事より
北半球は夏に向かっていますけれど、南半球は冬の真っ只中に入ろうとしています。南半球の多くの地域は一般的に7月から8月が1年のうちで最も気温が下がります。
南極も同じで、これからがもっとも寒い季節となっていくのですけれど、世界の気象情報をリアルタイムで伝えるフランスの気象メディア、ケラウノス(keraunos.org)によれば、6月19日に南極の基地のひとつでの最低気温が、マイナス 80℃を下回ったことが伝えられています。
マイナス 80℃以下というのは、南極でも相当低い気温で、時期として、かなり早く極端な気温を記録したようです。
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具体的には、6月19日に、南極の各基地では以下のような最低気温が記録されたようです。
2017年6月19日の南極の各基地の気温
コンコルディア基地は、フランス・イタリア合同の基地で、下の場所にあります。
南極コンコルディア基地の場所
・wmflabs.org
ちなみに、これまで南極で記録された最も低い気温は、
・1983年 7月21日 ボストーク基地(ロシア) -89.2℃
となっています。
基本的には、8月くらいまでの南極では、気温の低い状態が続きますので、今後さらに、記録的に低い気温が観測される可能性もありそうです。
また、南半球では他にも各所で「ちょっと異常な気温」が見られてきていまして、南米アルゼンチンでは、南極で-80℃を記録した日と同じ 6月19日に「氷点下 17℃」という、この時期のアルゼンチンとしては、やや異常な低い気温を記録しています。
アルゼンチンの6月19日の気温(中部でマイナス17℃)
先はわからないですが、少なくとも今は、南米を中心に極端な気温が出現し始めているようです。