スウェーデンのベステルオースで撮影された幻日
最近、太陽と関係する光学現象において、世界中で派手だったり見たことのないようなものが、よく発生します。
先日は、アメリカのユタ州で非常に複雑な太陽ハロ(暈)が観測されたことを以下の記事で取りあげました。
その少し後の 11月30日、スウェーデンの首都ストックホルムから西に 100キロメートルほどの場所にあるベステルオースという町で、冒頭にありますように、
「ピンク色のアーチを描く幻日」
が出現しました。下はその動画です。
https://youtu.be/asTkvLOOGBA
スウェーデン・ベステルオースの場所
・Google Map
幻日というのは、太陽の両サイドに光が反射する現象ですが、普通の場合は「中央に太陽がある」のですけれど、この写真や動画では、何となく「上に太陽がある」ようにも見えまして、何となく不思議な光景ではあります。
実際には、風景で中央の太陽が隠れているだけなのだとは思いますが。
下は異なる角度で撮影された写真で、幻日の両サイドの様子です。
両サイドに光が反射しているので、幻日であるようですけれど、何とも奇妙な光の交差となっているものです。
なお、幻日は、大気中の氷粒に光が反射する現象ですので、基本的には「寒くなければあらわれない」ものです。
少なくとも氷点下より気温が低くないと、このようなあざやかな幻日は出現しません。
それで、最近の北欧の気温を見てみましたら、北欧や東欧は、現在、相当気温が低くなっているようです。
下は 11月29日のヨーロッパの気温で、スウェーデンは場所により「 -18℃」などの表示もあります。
11月29日のヨーロッパ各地の最低気温
今年、夏は大変に暑かったヨーロッパですが、冬は冬で、早くも大変に寒い状態となっているようです。
この最低気温でしたら、ヨーロッパ各地で、幻日を含む太陽の光学現象がまだまだ現れそうです。