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NOAAのデータは、北半球の降雪面積が「過去56年間で最大」になっていることを示している

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2022年11月の北半球の積雪面積は4,100平方kmで、過去56年間で最大。




世界は過去最大級の降雪と寒波の渦中

北半球で異様な寒波が拡大していまして、ロシアなどでは、平年の 7℃以上低い気温が続いていることについて、ロシア緊急事態省が市民に警告を発する事態となっています。

(報道) ロシア緊急事態省が異常な寒さをモスクワ市民に警告(2022/12/14)

 

それとは別に、現在、北半球での「降雪量」が過去最大級となっており、また、北極圏の「氷の量」も過去最大ペースで増加しています。

先日、デンマーク気象協会のデータが、

「グリーンランドの氷床面積が観測史上最大となっている」

ことを示していることをご紹介したことがあります。

 

グリーンランドの氷床面積の推移(青いラインが今シーズン)

DMI

 

そして、欧州の気象専門メディアであるシビア・ウェザー・ヨーロッパが、NOAA (アメリカ海洋大気庁)と米ラトガース大学によるデータを引用して、

 

「北半球の降雪面積が、現在、過去56年間で最大になっている」

 

ことを報じていました。

以下がグラフです。薄い青が、過去56年間の降雪量の最大値です。

紫が現在で、すべての記録を超えていることがわかります。

 

北半球の降雪面積

NOAA/Rutgers

 

シビア・ウェザー・ヨーロッパは、今後の状況を専門的に分析していますが、現状では確実な予測は出ないようです。

ただ、この冬は通常より気温が低い状態で推移する時期が多くなるとは考えられるようですので、降水量によっては、北半球各地で雪が多くなる可能性があり得るのかもしれません。

このような「寒冷化」となっている原因はさまざまだと思いますが、私個人は、1年ほど前、トンガ沖の海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイという火山が大噴火を起こした影響も考えています。

 

[記事] トンガ沖火山の噴煙量が「1991年のピナトゥボ噴火の3倍」であることが東大地震研究所の分析で判明…
 地球の記録 2022年1月20日

 

というのも、最近、ニュージーランドと英国の研究者チームの調査により、このトンガ沖の火山の噴火が、

「人類史上最大の噴火だったかもしれない」

という可能性があることが報じられていたことが関係します。

この噴火の影響の予測については、最近の In Deep のメルマガに書いたのですけれど、全体的に「推定しかできない」ことですので、ここで明確に書けるものではないですが(おそらく当たらない推測になっていますので)、現在の北半球の異様な気温の低下と異様な降雪の多さは気になります。

来年のはじめくらいまでには少しはっきりとしていくるのではないかと思われますが、通常より低い気温や過度な降雪が長引きますと、来年の農業生産に影響を与える可能性がありますので、それは気になります。







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