2017年1月17日のイタリアの報道より
・Maltempo Italia: stato di EMERGENZA in Abruzzo
非常事態が宣言されたアブルッツォ州の街
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先日、
・イタリアのソクラテスともノストラダムスとも言われた16世紀の哲学者マッテオ・タフーリが残した予言「イタリア南部に2日連続で雪が降った後に世界は終わる」…
2017/01/16
というような記事がありましたが、予言云々はともかく、その記事では、ふだんは雪と無縁のイタリア南部の穏やかな気候のビーチリゾート「サレント」が、まるでオホーツク海沿岸のように雪に覆われた光景となっていたことをご紹介しました。
イタリア南部・サレントの海岸 2017年1月8日
このように通常とはやや違った荒れた冬の光景がイタリア各地に訪れているのですが、それはさらに範囲を拡大してきているようで、今度は、イタリア中部にあるアブルッツォ州という場所を中心として、大変な大雪と寒波に見舞われていることが報じられています。
アブルッツォの場所
・Google Map
1月18日現在、非常事態となっているイタリア・アブルッツォの風景
・epubblica.it
・ilcentro.gelocal.it
・vk.com
アブルッツォでは、1月17日の時点で、少なくとも 30万人が大雪のための停電に見舞われていて、5000人は水の供給も止まっているとのこと。
州のいくつかの市では、市長自らがイタリア軍に派兵を要請しており、順次、軍隊による救助、医療補助、物品支援などが行われることになっているそうです。
何しろ、気温も、低いところでは 1月17日に -6℃にまでになったそうで、インフラの回復は急務となっているようです。
ちなみに、スペイン北部のピレネー山脈では、今後、気温が「氷点下 30℃」にまで下がる可能性があると、イタリア気象庁が発表しており、イタリアにも「北極より寒い場所」が出現していることになりそうです。
いろいろと大変そうではありますけれど、それでも、子どもたちや動物たちは、それなりに楽しんでいるようです。
ふだんはできない雪遊びをする子どもたち
・BBC
雪の中を進むネコ
イタリアのいくつかの地域では、雪がこれ以上降るようなことがあった場合、交通やインフラを含めて、都市機能がシャットダウンする可能性もありますが、気象の予測を見ますと、もう少し雪も寒さも継続する可能性が強いようです。