突然、空に下のような光景が現れたとしたら、何の前提もなければ、奇妙だと思われることになると思われます。
実はこれは、12月のはじめに、「噴火している火山の噴煙から偶然形作られた煙の輪」なのです。
「偶然」という表現は少し違うかもしれないですが、いずれにしても、人為的ではなく、自然の状態の中で作られたものです。
「輪」が形作られた瞬間
今回はこの様子を写真と動画でご紹介したいと思います。
場所は、最近、活溌な噴火が続いているイタリアのエトナ火山です。
エトナ火山の場所
・Google Map
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下はその様子を撮影した動画ですが、実際の動画では、煙の輪は、もっとゆっくりと作られていくのですが、時間が大変に長いものとなっていますので、時間を短縮しました。
https://www.youtube.com/watch?v=DRt89vLHV6U
自然の噴火から煙の輪が作られるのは、かなり珍しいことで、数ある火山の噴火の撮影メディアでも、あまり見たことがありません。「あまり」というか、私は、初めて見ました。
以下のような感じで、「輪」が作られていました。
エトナ火山の噴煙から煙の輪が形成されたとき
大気中で煙が輪になるには、たとえば、空気砲と呼ばれるようなものによって作られる空気の渦のようなものが作られるための、一定の条件を満たす必要がありますが、その「条件」が噴煙の中で起きていたというのは興味深いです。