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小児の「原因不明の重症肝炎」の報告が世界十数カ国に拡大。子ども1人の死亡が確認される

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少し前に、イギリスとヨーロッパで「原因不明の幼児と子どもの重症肝炎」が、次々と報告されているということを以下の記事で取りあげました。

 

[記事] アメリカとヨーロッパで不可解な「幼児と子どもの重症肝炎」が多数発生中
 投稿日:2022年4月19日

 

このことを取り上げた理由は、そのすべての子どもが、A型 - E型肝炎ウイルスが原因ではないとわかっているという部分で、推定でしかないですが、

「原因はコロナワクチン(あるいは自然感染かシェディング)由来のスパイクタンパク質では?」

と漠然と思ったことにあります。

スパイクタンパク質がヒトヘルペスウイルスを再活性化させることは明確にわかっていますが、肝炎は、その再活性化で発生する代表的な疾患のひとつだからです。

まあ、それが原因ではないとしても、この「小さな子どもの原因不明の肝炎」が、さらに拡大していることが、海外で報じられています。

現在、英国(114人)、スペイン(13人)、イスラエル(12人)、アメリカ合衆国(9人)、デンマーク(6人)、アイルランド( 5人)、オランダ(4人)、イタリア(4人)、ノルウェー(2人)、フランス(2人)、ルーマニア(1人)、およびベルギー(1人)で報告されていることが WHO の発表で示されています。

以下は、WHO が発表したマップです。

2022年4月23日時点の国別の原因不明の急性重症肝炎の症例の分布 (WHO)

WHO

重症事例が多いようで、「17人が肝移植を必要とした」とあります。

WHO の発表を報じていた報道をご紹介します。




 


十数カ国で報告された小児の原因不明の急性重症肝炎。そのうち17人が肝移植を必要とした

Acute, severe hepatitis of unknown origin in children reported in a dozen countries, 17 required liver transplant
outbreaknewstoday.com 2022/04/22

今週末、世界保健機関(WHO)が、小児の原因不明の急性重症肝炎の発生概要を発表した。その情報の一部を次に示す。

2022年 4月21日の時点で、原因不明の急性肝炎の少なくとも 169例が、ヨーロッパ地域の 11か国と北米の 1か国から報告されている。

症例数は、英国(114人)、スペイン(13人)、イスラエル(12人)、アメリカ合衆国(9人)、デンマーク(6人)、アイルランド(< 5人)、オランダ(4人)、イタリア(4人)、ノルウェー(2人)、フランス(2人)、ルーマニア(1人)、およびベルギー(1人)となっている。

症例が報告されている年齢は、生後 1ヶ月から 16歳となっている。

そのうち、17人の子ども(約10%)が肝移植を必要とするほどのものだった。少なくとも 1人の子どもの死亡が報告されている。

特定された症例の臨床症候群は、肝酵素が著しく上昇した急性肝炎(肝炎症)だった。

多くの症例で、腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸症状が報告され、重度の急性肝炎が発生し、肝酵素(アスパラギン酸トランスアミナーゼ / AST)またはアラニンアミノトランスアミナーゼ / ALT)が500 IU / Lを超え、黄疸のレベルが上昇していた。

ほとんどの場合、発熱はなかった。急性ウイルス性肝炎を引き起こす一般的なウイルス(肝炎ウイルスA、B、C、D、およびE)は、これらのどのケースでも検出されていない。

現在入手可能な情報に基づく海外旅行または他の国での感染ルートは、要因として特定されていない。

少なくとも74例でアデノウイルスが検出されており、分子検査に関する情報を持っている症例数のうち、18例が Fタイプ41と同定されている。SARS-CoV-2は検査された 20例で同定された。さらに、SARS-CoV-2とアデノウイルスの同時感染が 19人で検出された。

これらの原因不明の肝炎の原因として、現在、アデノウイルスが原因という 1つの仮説がある。しかし、この仮説が今回の臨床像の重症度を完全に説明しているわけではない。

これまで、アデノウイルス41型による感染がこのような臨床症状に関連したことはなかった。アデノウイルスは、通常、自己限定的な感染症を引き起こす一般的な病原体だ。

それらは人から人へと広がり、最も一般的にはいわゆる風邪としての呼吸器疾患を引き起こすが、種類によっては、胃腸炎、結膜炎、膀胱炎などの他の病気も引き起こす可能性がある。アデノウイルス41型は通常、下痢、嘔吐、発熱として現れ、呼吸器症状を伴うことがよくある。

新たなアデノウイルスが出現した可能性や、SARS-CoV-2の同時感染などの要因をさらに調査する必要がある。

また、症例の子どもたちの大多数が COVID-19ワクチン接種を受けていなかったため、COVID-19ワクチンの副作用に関連する仮説は現在支持されていない。

リスクを完全に評価および管理するには、他の感染性および非感染性の説明を除外する必要がある。


 

ここまでです。

> 症例の子どもたちの大多数が COVID-19ワクチン接種を受けていなかった

ということで、ワクチン接種によるものではない可能性があるということですが(「大多数」という曖昧な表現しかなされていませんが)、「じゃ、シェディング?」とか思いますが、あるいは、最近になって急に報告が始まったことから、オミクロン BA.2などの関連も可能性としてはあるのかもしれません。

なお、自然感染にしろコロナワクチンにしろ、「スパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルスを再活性化させる」ことは、完全に現実です。

そのうちの「ヒトヘルペスウイルス6型」というものが再活性化した場合に起こり得る疾患について、In Deep の以下の記事で記しています。

 

[記事] ヒトヘルペスウイルス再活性化の嵐で日本の将来的な社会像が見えにくくなる中、スーパーフード「松」について
 In Deep 2021年9月9日

 

以下のように疾患があり、ここに肝疾患もあります。

 

ヒトヘルペスウイルス6の再活性化と関連している疾患

自己免疫性
橋本病(慢性甲状腺炎)
シェーグレン症候群
全身性エリテマトーデス
多発性硬化症
ギランバレー症候群

ガン
骨髄抑制
ホジキンリンパ腫
神経膠腫
子宮けい癌

その他
筋肉痛性脳脊髄炎
慢性疲労症候群
せん妄や健忘症などの認知機能障害
大腸炎
スティーブンス・ジョンソン症候群を含む薬物過敏反応
脳炎
内分泌(ホルモン)障害
てんかん
心筋炎、左心室機能不全などの心臓病
腎臓病
肝疾患
肺疾患
サルコイドーシス (原因不明の多臓器疾患)

verywellhealth.com

 

コロナ自然感染後、あるいはコロナワクチン接種後のある程度の期間内に、これらのような疾患の疑いが出た場合は、感染かワクチン、あるいはその伝播と関係がある可能性があります。

さまざまな病が世界に拡大していく段階に来ているのかもしれません。







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