異常な現象 疾病と感染症

世界中の若者に広がる「横紋筋肉腫」という稀なガン

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急速な進行

若年層のガンは、世界中で、数年前から増加していました。

(記事)全世界でとめどなく若年層のガンが増加しており、そして今後この増加はさらに拡大することが確定している中で「ガンの自然退縮」を改めて考える
 In Deep 2023年6月6日

しかし、さまざまな観点から、「さらにガンが増加するのは今後」という感じが強くなっています。以下の記事などにあります。

(記事)ともあれ、宿命的にガンは増えるのだから
 In Deep 2023年9月26日

ただ、以前と異なるのは、

「いきなりステージ4などで見つかり、非常に早く亡くなってしまう場合がある」

ということかもしれません。

最近、カナダの医学者であるウィリアム・マキス博士が、十代の若者の「横紋筋肉腫」というガンについて、最近の事例を挙げていました。

横紋筋肉腫というのは、以下のようなガンです。

小児がんセンターのページより

横紋筋肉腫とは軟部組織(皮膚の下の筋肉など軟らかい組織)で本来筋肉(骨格筋)になる未熟な細胞から発生する腫瘍で、小児から若年成人の中で100万人当たり4~5人程度の頻度で発症する稀な腫瘍です。日本では年間90人程度発症すると推定されています。

anagawa-pho.jp

稀とはいえ、確かにもともとあったガンではありますが、こういうような若い人たちのガンが増加しているとすれば、重い話です。

ウィリアム・マキス博士の記事をご紹介します。14例の最近の横紋筋肉腫の事例を取り上げています(マキス博士のサブスタック記事ではさらに事例を挙げています)。経歴等を見ても、みんな健康そのものの若者たちだったようです。

記事では、ソーシャルネットなどに投稿されたページとリンクをすべて示していますが、さすがに全体のサイズが大きくなりますので、それぞれの方の写真だけを掲載させていただきます。





10~19歳の小児のターボがん:悲劇的な肉腫症例

TURBO CANCER IN CHILDREN Ages 10-19: SARCOMA
William Makis 2023/10/23

2023年10月11日 – 英国グリムズビー – 14歳のアラナ・ビーさんは、子宮、膀胱、腸などに広がる子宮頸部の横紋筋肉腫と診断されたばかりだ。

 

2023年10月20日– 米ペンシルバニア州ブリストル – 19歳のアントワイン・フォーダム君は、ふくらはぎに骨と血管に付着した横紋筋肉腫と診断された。

 

2023年10月19日– 米テキサス州トムボール – 12歳の体操選手兼プロダンサーのマロリー・ジャツラウさんは横紋筋肉腫と診断されたばかりだ。

 

2023年10月18日– 米ニューヨーク州グレンフォールズ – 12歳のブルッケル・マクマリンさんはクイーンズベリー中学校の 6年生で、首の腫れたリンパ節の生検後にステージ4の横紋筋肉腫と診断されたばかりだ。

 

2023年10月17日– 米バージニア州アレクサンドリア – カーラ・ジョーダンさんの12歳の息子は、ステージ4の横紋筋肉腫と診断されたばかりだ。

 

2023年10月14日– 米サウスカロライナ州ペンドルトン – 14歳のマロリー・ニュートンさんは大腿部の横紋筋肉腫と診断された。

 

2023年9月29日– イングランド – 16 歳のテディ マークス君は、2022 年1月に横紋筋肉腫と診断された。治療後、6か月間ガンはなかった。しかし、2023年2月に再発し、治療の選択肢が残されていない末期状態にある。

 

2023年9月27日– 米マサチューセッツ州ボストン – 16歳のアイザイア・ボウラー君は、リンパ節に転移したステージ3の肺胞横紋筋肉腫と診断された。

 

2023年9月21日– 米ジョージア州ダルトン – 16歳のギャビン・キーナー君は横紋筋肉腫と診断された。彼の母親は看護師だ。

 

2023年9月19日– 米カリフォルニア州サンティー – 16歳のハドソン・ワッツ君はステージ2Aの肺胞横紋筋肉腫と診断された。

 

2023年9月18日– 英国 – 13歳のケイン・ハリス君は、2022年7月に横紋筋肉腫と診断された。彼は大規模な治療を受け、その治療は 2023年6月29日に終了した。しかし、2023年8月に主要臓器に 3つの大きな腫瘍が再発した。そして 2023年9月18日に亡くなった。

 

2023年8月27日– 米コロラド州エリー – 19歳のケイティ・カーティスさんは、2023年8月2日にステージ4の肉腫と診断され、3週間後の8月27日に死亡した。

 

2023年8月15日– 米アリゾナ州フェニックス – 12歳のデビッド・ポペスク君の頬に隆起があり、2022年9月に横紋筋肉腫と診断された。治療後に、このガンはなくなったと宣言されたが、2023年3月に肩にガンが再発した。

 

2023年8月14日– 米ミネソタ州チャンプリン – 15歳のタナー・アンダーソン君は、2022年11月に腹痛を患い、横紋筋肉腫と診断された。彼は9か月後に亡くなった。







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