2016年12月27日の米国報道より
米国ニュージャージー州にあるカンバーランドという場所で、「空から大量の鳥が死んで落ちてきた」という出来事があったことが報じられています。今のところ、原因はわかっていません。
鳥が空から落ちてきたニュージャージー州カンバーランド
・Google Map
落ちてきた鳥は、日本語でハゴロモガラスというものです。
今回は、このニュースに関しての冒頭の報道をご紹介すると共に、6年前の大晦日にも同じようなことがあったことも付記しておきたいと思います。
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ここから報道です。
Why are red-winged blackbirds falling out of the sky?
mnn.com 2016/12/27
なぜ大量死のハゴロモガラスが空から落ちてきたのか
感謝祭の直前、ニュージャージー州カンバーランド郡に、珍しい「雨」が降った。
空で突然死んだハゴロモガラスが雨のように地面に降り注いだのだ。
ニュージャージー州の環境学者たちは、繰り返しテストを続け、鳥たちの死因を特定するために奔走したが、大量死から1ヶ月たった現在も、鳥が空で死んで落ちてきた原因についての説明は出ていない。
死んだ鳥たちは、巨大な農場に囲まれた住宅開発地で見つかった。1ヶ月足らずの間に、同じ地域でさらに数十羽の鳥の死骸が発見されている。数ヶ月前、ニュージャージー州の他の農業コミュニティでも同様の状況が発生したことが報告された。
そのいずれも、大量死の明白な原因は見つかっていない。
ニュージャージー州環境保護局のスポークスマンは、「実験室でのテストでは、鳥の体内から一般的に使用される農薬は見つかっていません。しかし、州当局は、農薬による中毒死の原因を完全に排除したわけではありません」と述べる。
また、他の殺虫剤や化学物質も検出されなかった。
追加でおこなわれた検査では、鳥たちは感染症にかかっていなかったことが結論づけられた。
鳥の解剖所見では、鳥が地面に落ちた際にできる外傷と内出血は見出されたが、「空から死亡して落ちてくる」という状況に結びつく、いかなる原因もいまだ発見されていない。
地元の人々は、これらの鳥の突然の大量死の原因に不安を感じており、原因についての説明を当局に求めている。
ここまでです。
なお、ハゴロモガラスについては、2010年12月31日に、米国のアーカンソー州で、「空から大量に死んで落ちてくる」という現象が起きています。
2016年12月31日 アーカンソー州
降ってきた鳥を調べるアーカンソー州の生物学者
この 2010年大晦日の大量死については、
・米国アーカンソーの鳥と魚の大量死をめぐるブログより(2)聖書の記述より
In Deep 2011/01/05
という記事で、現地の報道をご紹介したことがあります。
その報道によれば、下のような状況でした。
アーカンソーの新年は不気味な喧噪と共に始まった。
3,000羽にも及ぶハゴロモガラスと、ムクドリモドキやムクドリが、まるでヒッチコックの映画のように空から降り注いできたのだ。
「今回の事件は地元の人々のトラウマになってしまっている。こんなことが大晦日に起きたこと、そして、あまりにも多くの人々が、鳥たちが空から落ちてくる光景を目撃してしまったんだよ。ショックを受けている人が多い」とアーカンソー州の鳥類学者カレン・ロー氏は言う。
単なる大量死とも違い、「飛んでいる鳥が落ちてくる」という事態は、それが起こった場所の人たちに衝撃を与えるもののようで、2010年の時には大きな騒動となりました。
飛んでいる鳥が空中で突然死亡して落ちてくる・・・。
どういう原因だとこういうことが起き得るのかを科学者たちは突き止めようとしていますが、今のところはわかっていないようです。