ミニ氷河期の到来 異常な現象 異常気象

ヨーロッパの「夏の超寒波」が拡大。ドイツでは7月として観測史上最も低い気温が全土的に記録される

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2019年7月6日のドイツの報道より


wetter.com




 

In Deep の以下の記事で、オランダで 7月としては観測史上で最も低い「 -1.6℃」が観測されたことを取り上げさせていただきました。

狂った気候と気温の中で、世界の食糧生産地帯を見てみれば

その後、ドイツにおいても、ほぼ全土で、7月としては記録的な寒波に見舞われていたことが、報道でわかりました。

最も低い気温が記録されたのは、ドイツ・ニーダーザクセン州のローテンブルクという場所で、7月4日に 2.8℃が記録されました。

これは、ドイツでは 1946年に観測された 7月としての観測史上最低の気温を更新するものだそうで、他にも、以下のようなドイツの街で観測史上の最低気温より低い気温が観測されました。

2019年7月4日にドイツで観測史上の最低気温を更新した観測地点

・クヴィックボルン 4℃ - 1999年7月の最低気温を更新

・ゲッティンゲン 4℃ -  1996年7月の最低気温を更新

・ゾルタウ 4.1℃ -     1986年7月の最低気温を更新

・フリーゾイテ 4.7℃ -  1971年7月の最低気温を更新

・リップシュタット 4.8℃  - 1990年7月の最低気温を更新

・ディープホルツ 5.1℃ -  1971年7月の最低気温を更新

この日のヨーロッパの気温の状況を見てみますと、北極方面からの大気と思われる強力な寒気が、ドイツやオランダなどにかかっていたようで、以下のように、ヨーロッパでは、暑い場所と寒い場所がはっきりとわかれていたようです。

2019年7月4日のヨーロッパの気温の平年との差異


gfycat.com

この気温分布を見ますと、ドイツやオランダ、ポーランドでは、平年より 10℃以上も気温が低い場所が多くなっていたようです。

また、北欧でも、氷点下の場所が続出していることが、気温分布でわかります。

2019年7月3日の北欧の気温分布


Meteociel.fr

一方、スペインやイタリアでは、平年より 5℃以上、気温が高い場所が多いと見られ、ヨーロッパの気象状況が混沌としていることが伺えます。

このように冷たい寒気と暖かい大気が混在している状況では、悪天候も起きやすくなっているようで、イタリアなどでは各地で雹嵐の報道がなされ、ドイツなど寒い場所では、「 7月の霜」が報告されています。

しかし、全体として現在のヨーロッパは、熱波から一転して「夏の寒波」に見舞われている場所が多くなっているようです。

今後どうなるかはわからないですが、寒気がヨーロッパに流れ込む状況が存在していることは確認できますので、地域的には、この夏の寒さが続く可能性があります。

しかし、先日の極端な熱波を生み出すような大気の流れもまたいつ起きるかわからないですので、ヨーロッパは、極端に書きますと、「今日は 40℃で、明日は -1℃」というような非常に安定しない気温状況が続くのかもしれません。







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