実は 1月の下旬から世界各地で大雨と洪水の状況が大変なことになっているのですが、2月10日には、ブラジルのサンパウロを中心として、まさに記録的な集中豪雨が降り、サンパウロでは、1983年の大雨の記録を破り、観測史上最高の一日雨量となったと報じられています。
2月10日のサンパウロで「半日で降った雨量」は、208ミリに達し、これは「通常のサンパウロの 2月のすべての雨量の 96%に達する」のだそう。
これは、ブラジルを通過した寒冷前線がもたらした大雨だそうですが、サンパウロにおいて、このような集中豪雨は基本的にないということもあり、インフラなどを含めて大混乱したようです。
ブラジルの報道によれば、サンパウロでは、2月10日の午後までに 154地点で洪水あるいは冠水が記録されました。
洪水といえば、2月10日には、オーストラリアでも 30ぶりの豪雨となり、大洪水が発生していたことが報じられています。
これにより数カ月続いてきたオーストラリアの森林火災は鎮火に向かっていますが、しかし、洪水の被害も大きく出ている上に、農作物などへの影響も心配されるところです。
世界の洪水の状況は、そのうちまとめたいと思いますけれど、この 2週間だけでも、大きな被害が出た洪水が起きた国として、タンザニア、イギリス、ニュージーランド、ルワンダ、インドネシア、マダガスカル、スペイン、サンパウロとは違う地域のブラジル、ペルー、モザンビークなどがあります。
そして、アフリカなどは、その洪水の後にイナゴが大発生しており、農作物の壊滅的な被害が予測されてもいるのです。
どのような局面からも 2020年は厳しい時代になりそうです。