2018年1月1日を迎えた際の北米大陸の気温分布
1月2日の報道より
・Year starts with record cold across the US
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前回の今年最初の記事は、
・北米大陸に「氷点下67℃」の寒気が到来する中、カナダとアメリカの国境にあるナイアガラの滝が完全凍結
という、2017年の大晦日にアメリカとカナダの国境沿いにあるナイアガラの滝が完全凍結したことについてご紹介しましたが、2018年を迎えて、北米大陸の寒波の範囲がさらに広がっています。
冒頭に示しました北米大陸の 1月1日の気温分布のうちのアメリカを抜粋しますと、次のようになり、カリフォルニア州とフロリダ州をのぞくほぼ全式が氷点下となっていることがわかります、
2018年1月1日のアメリカの気温分布
もともとが冬が寒い北部などの地域が寒いのは理解できるとしても、中部から南部まで、ほとんどが氷点下を記録していることに驚きます。テキサス州とかルイジアナ州などが氷点下 10℃以下となっているというのは、日本でいえば、九州南部で氷点下 10℃以下まで気温が下がるというような感じでしょうか。
ここまでいくと「異常」という言葉を使っても構わない気もします。
年末から続く「氷河期のような光景」もさらに各地に出現しています。
噴水が完全凍結したニューヨーク・マンハッタンのブライアント・パーク
・The water fountain at Bryant Park in New York is frozen solid
気温が -38℃まで下がり、水から湯気が立ち昇るミネソタ州のスーペリア湖
・Temperatures in parts of Minnesota were as low as -38C
アメリカの各地で、屋外での新年の行事などが中止や延期となっている他、当局は不要な外出を避けるよう勧告しています。
なお、これらの寒波は、北極からの冷たい大気の流れによるものですが、これまでも稀に起きていたものが「たえず発生し続けている」という状態のようです。
そして、今後の天候ですが、ABC ニュースによれば、
「今後、さらに新たな厳しい寒波がアメリカ全域に到達する」
と予測されています。その間、一時的には気温が上がる可能性はあっても、来週さらに激しい冬の嵐がやってくる可能性が高いようで、寒波の影響はさらに大きな事態となっていくようです。
この大気の流れに変化があった時には、日本を含むアジア地域にも強大な寒波がやってくる可能性もあり得ますので、今後の寒気の動きには注意したいところです。