山頂から影が空に立ち昇るコロラド州ミーカー山 2016年11月10日
アメリカのコロラド州にあるミーカー山で 11月10日、冒頭のように、「山頂から上空の雲に山の影がのびていく」という光景が出現しました。
別の角度から撮影されたミーカー山の「空の影」
このミーカー山でのこの現象は極めて珍しいことで、太陽の角度と雲の位置などが奇跡的に合致したために、このような光景が現れたようです。
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これは、現象としての説明では「山頂より下に位置する太陽からの上へ向けての光が、上空の雲に山の影を映した」ということになるのですが、拡大して見てみると、「山から黒い何かが噴出している」というように見えておかしくない光景でもあります。
拡大した写真
この現象は、このミーカー山ではふだんほとんど見られることがないそうで、かなりレアな現象が起きたということになりそうです。
なお、アメリカのワシントン州にあるレーニア山という山では、この「空に山の影がうつる」という現象が、頻繁にではないですが、希に起きることが以前から知られていました。
ワシントン州レーニア山の「空にうつった山の影」 2012年12月
秋から冬にかけての夕暮れのほんの短い時間にだけ、太陽光の角度と雲の状況によって出現することがあるのだそう。
ミーカー山とレーニア山の位置
そして、今回この光景が出現したコロラド州のミーカー山も、あるいはこれからの冬、何度かこのような光景を見せるのかも知れません。
現象としては空の影ですけれど、イメージ的には「黒い噴火」という感じで、地の底から「黒いものが地表に噴き出てくる」というようなイメージを持つ自然現象という意味では、今の時代に合っているように思います。