発見された「Smallpox （天然痘）」と書かれた瓶。 zerohedge.com
公式にはあってはいけないものが
米ペンシルベニア州のフィラデルフィア近くにある製薬企業メルク社の研究所から、
「天然痘」
とラベル付けされた小瓶が偶然発見されたことが報じられています。
天然痘は、1979年の WHO 協定により、アメリカとロシアの二カ所の研究所でのみ保管されていると公式にはされているものです。
以下は、これを伝えていた米 Yahoo News の記事です。
フィラデルフィア近くの研究所で見つかった「天然痘」というラベルの付いたバイアルをFBIが調査している
FBI investigating vials labeled 'smallpox' found in lab near Philadelphia
Yahoo News 2021/11/17
11月16日にアメリカ国土安全保障省のトップに送られた警告によると、FBI と アメリカ疾病管理予防センター（CDC）は「天然痘」とラベル付けされた「疑わしいバイアル」を調査している。これはその前日、フィラデルフィア郊外にあるメルク社の研究施設の冷凍庫で発見された。
未分類のその公式な警告のコピーを我々は入手し、それによると、疑わしいバイアル（小瓶）は合計 15個あったと報告されていた。
バイアルのうち 5個は「天然痘」とラベル付けされ、10個は「ワクシニア」とラベル付けされていた。
これらのバイアルの発見によりこの研究施設は封鎖され、その後解除された。
FBI と CDC がこれらのバイアルの調査を開始したが、調査は継続中だ。
CDCの広報担当者は Yahoo News に以下のように語った。
「これらの冷凍バイアル（の内容）が、誰かに曝露したという兆候はありません。この、天然痘というラベルの付いた冷凍バイアルは、ペンシルベニア州でワクチン研究を行っている施設の冷凍庫を掃除しているときに、検査技師によって偶然発見されました」
「 CDC および法執行機関がこの問題を調査しています。バイアルの内容は無傷であるように見えます。バイアルを発見した検査技師は手袋とマスクを着用していました。情報が入手可能になり次第、詳細をお知らせします」
天然痘ウイルスによって引き起こされる病気である天然痘は非常に致命的であると考えられているため、ロシアの研究所とアトランタの CDC に 1つずつ、世界で 2つの研究所だけが天然痘ウイルスのサンプルを保管することを許可されている。
科学者たちは、1970年代から根絶されてきた病気を解き放つ可能性のある事故の危険性を理由に、残りのサンプルを破壊するかどうかについて何年にもわたって議論してきた。
サンプルの保管に賛成する人々は、新たな天然痘の発生に対応して新しいワクチンを開発する必要があると主張している。
アメリカ人の大多数は天然痘の予防接種を受けておらず、また、予防接種を受けた人でも、免疫力が低下している可能性がある。
CDC は明日現場に到着し、バイアルを保管し、検査のために別の施設に輸送する。
メルク社、国土安全保障省、および FBI は、我々のコメントの要求にすぐには応答していない。
ここまでです。
なお、「天然痘」と書かれたバイアルが 5つ見つかり、他に 10個見つかったものは、「ワクシニアウイルス」と報道にはありますが、以下のようなもので、つまりこれも天然痘ワクチンに使われるもののようです。
＞ 天然痘ワクチンは天然痘ウイルスと同属のポックスウイルス科オルソポックスウイルス属ワクシニアウイルスを弱毒化して作成された生ワクチンである。 （厚生労働省）
アメリカでは、天然痘ワクチン接種は、1972年以降に生まれた人はほぼ受けていないとのことです。
公式には、現在天然痘ウイルスが保管されているのは以下の施設となるようです。
＞ 1979年のWHO協定の下で、残っている唯一の公式の天然痘の生きた株は、米アトランタの CDC とロシアのノボシビルスクにある VECTOR 研究所に保管されている。（zerohedge.com）
米ゼロヘッジはこれを紹介した記事の締めで以下のように書いていました。
＞ つまり問題は……メルク社の研究所でこれらの「天然痘」のバイアルは何をしているのだろうか？ ということだ。
なお、日本で天然痘ワクチンの接種が終わったのは 1976年と資料にあり、それ以降に生まれた人たちには基本的には免疫はないようですが、日本では、バイオテロ対策として、天然痘ワクチンが国家備蓄されているようです。
いろいろと物騒な話が続きますね。