2018年にNASAの探査機が撮影した木星の衛星イオで多数の噴火が発生している様子。earthsky.org
太陽系全体のエネルギーの上昇
地球上では、温暖化だとか、それが人為的云々というような話が常に跋扈し続けていますが、仮に地球が温暖化しているとした場合、
「この状態は、太陽系全体で起きている」
ことがますます明らかになってきています。
ドイツ・ハノーファー大学の教授であるステファン・ホンブルクさんという方が、最近、ツイッターに「温暖化は太陽系全体で起きている」という投稿をしていまして、独立系メディアが、それを取り上げていましたので、ご紹介したいと思います。
太陽系全体の「エネルギーの上昇」というのは、21世紀に入ってから一貫して見られていたことで、2018年の「あまりにも大きな太陽系の変化に唖然とし…」という記事などでも取り上げていました。
太陽磁場や水星の磁場の大きな増加、金星のオーロラの明るさの増加、月に「大気が作られる前兆」など、太陽系全体の惑星でエネルギーの上昇が見られます。
以下の記事にも、さらに激しい太陽系の変化の画像があります。
(記事)太陽系がとてもカオス : 木星の衛星イオは無数の火山の爆発で灼熱地獄の状態、冥王星は実はとてもカラフルなことがわかり、そして先日の太陽からの惑星間衝撃波の原因は「いまだ不明」
In Deep 2018年4月25日
それが今もさらに進んでいるということなのかもしれません。
最も大きな影響は、太陽によるものだろうとステファン・ホンブルク教授は述べていますが、それと共に、以前、
「太陽系全体が銀河系のエネルギーの高い領域に入ろうとしている」
ことを、ハンガリーのブダペスト工科経済大学の教授が述べていたことをご紹介したことがあります。以下にあります。
(記事)太陽系は、現在「銀河系の最も中心部に近づいて」おり、地球を含む太陽系は非常に高いエネルギーが支配する宇宙の領域に突入するとハンガリーの科学者が警告
In Deep 2019年9月26日
2011年に NASA のフェルミガンマ線宇宙望遠鏡が「天の川銀河の中心の構造」というものを初めて観測しました。それは以下のようなものでした。
NASA のフェルミ望遠鏡が観測した天の川銀河の中心の構造
NASA
12年前の以下の記事にあります。
(記事)私たちの銀河系の中心から噴出する「強大なエネルギー」の存在を NASA が発表
In Deep 2011年10月12日
上の図にありますように、銀河の中心あたりは、「何だか途方もないエネルギー領域」なんです。
図の右のほうに「太陽」とありますが、この太陽系が中心に近づいている、というのが、ブダペスト工科経済大学の教授の主張ですが、その真偽はわかりようがありません。
ともかく、現在、太陽系全体で温暖化が進行しています。
人為などの及ぶ場所ではない広範でこれが進行しているわけで、そして「地球は太陽系の一員」です。これが最大の原因だとすれば、仮に地球が温暖化しているとしても、私たち人間にできる対策は「何もない」ことは明白です。せいぜい、火星でレジ袋を削減することくらいでしょうか。
ここから、現在の太陽系の状況を説明していたメディアの記事です。
誰もこれを語らない:太陽系の「気候変動」…地球の外で起きていること
No One Talks About It: Solar System “Climate Change”… Happening Beyond Planet Earth
notrickszone.com 2023/09/12
不思議なことに、太陽系全体で温暖化が起こっている。唯一の共通点は、すべての中心にある太陽だ。
最近、ドイツのステファン・ホンブルク教授は、太陽系内の他の場所で起こっている温暖化の概要をツイートし、太陽がその背後にあることを示唆した。
「地球温暖化は地球上だけで起こっているわけではない」とホンブルク教授はツイートした。
トリトンは 3ケルビン温暖化した
たとえば、海王星の衛星であるトリトンでは温暖化が起こっている。ドイツの wissenschaft.de は、「海王星の巨大な衛星トリトンは、太陽系で地球温暖化が検出された最初の天体」だとしている。
測定によると、大気圧は 2倍になり、気温は 3ケルビン上昇した。「原因はおそらく、トリトンの南極の窒素氷冠へのより高い日射量だ」と伝えている。
火星は1970年代以来 0.65℃上昇
ドイツのオンラインニュース週刊誌シュテルンは、2007年に、アメリカの天文学者の話として「火星の平均気温は 1970年代以来約 0.65℃上昇した」と報じた。その原因として、火星の砂嵐が挙げられているが、そもそも、なぜ火星の砂嵐はますます強くなっているのか。
おそらくは太陽活動の活発化に関連していると考えられる。
月は 3℃気温が上昇した
新たに分析された温度データは、月の表面温度が摂氏約 3℃上昇していることを示していると、2018年にビジネスインサイダーが報じた。
冥王星の「気候変動」
ドイツ wissenschaft.de によると、冥王星の大気は地表の温度 (-220°C) より 40ケルビン暖かくなった。この温度勾配の理由は、「冥王星の表面から大気中に反射される太陽光のメタンによる吸収」だとされている。 メタンが冥王星の大気に占める割合は、わずか 0.5パーセントだが、この小さな部分が太陽光で大気を加熱する。
しかし、ホンブルグ教授が示唆するように、太陽系で温暖化しているのは、これらのトリトン、冥王星、火星だけではなく、他の惑星も同様に温暖化している。
これらに共通する点は 1つだけだ。それは中心に太陽があるということだ。
木星の「惑星熱波」
科学者たちは昨年、「木星の大気中に 13万キロメートルにわたって広がる摂氏 700℃の予想外の『熱波』」を発見した。
その背後には何があるのだろうか? 木星は、太陽風の影響として、極の周りで強度の異なるオーロラを経験する。
土星の気温が上昇
土星の表面も同様に「ゆっくりと加熱」しているとポピュラー・サイエンス紙は報告している。 NASAは、最近の現象は土星の環のせいだとしている。
論文によると、最も現実的な説明は、土星の大気に降り注ぐ氷の環の粒子がこの加熱を引き起こすというものだ。
ポピュラー・サイエンスは、「微小隕石の衝突、太陽風、太陽紫外線からの粒子の衝突、帯電した塵を拾う電磁力など、いくつかのことがこの粒子のシャワーを引き起こしている可能性がある。さらに、土星の重力場が粒子を惑星に引き込んでいる」と書いている。
これらの説明は、どれも、この温暖化が太陽活動による変動ではないとしている。
しかし、「太陽系」と呼ばれるのには理由がある。それは、太陽が中心にあるため、その太陽嵐と変動が太陽内のすべての天体に影響を与えるためだ。