2023年5月1日 花の都パリにて
抗議者から火を放たれた警官隊。dailymail.co.uk
過激化するデモ
フランスの抗議ストライキ、というより、すでに暴動と表現したほうがいいような状態が長く続いています。
以下の 4月の記事の時点では、コントロール不能の抗議が繰り広げられていることをご紹介しました。
［記事］ 予測されていた「暴力の季節」は、予測を超えたカオスの状況
In Deep 2023年4月17日
たいまつを持った抗議者たちが、次々と「富の象徴」と見られていた場所を襲撃しています。 （ブラックロックパリ本社ビル、ルイ・ヴィトン本社ビル、パリ証券取引所など）
そして、5月1日のメーデーに、今回の抗議デモの流れの中での最大の形の暴力となったようです。
英デイリーメールは以下のように報じていました。
マクロン大統領の年金改革に反対するために 800,000 人のフランス人の抗議者が街頭に繰り出し、メーデーの労働者のデモが世界中で行われている中、100人以上の警察官が負傷し、いくつかの火災が発生した
dailymail.co.uk 2023/05/01
フランスの機動隊は 5月1日、国中のメーデーの労働者たちの権利パレードの中で火炎瓶やその他のミサイルで武装した抗議者たちに標的にされた後、放火された。
広く支持されていないマクロン大統領の年金改革に抗議するために街頭に出たデモ参加者との激しい衝突で、少なくとも 108人の警察官が負傷した。
映像は、ガソリン爆弾がパリの警察を襲ったことを示し、自転車スタンドも放火された。国営放送のフランス・テレビジョンによると、警官 1人が顔や体に火傷を負い、病院に運ばれた。
暴動がフランス全土でメーデーの抗議活動を台無しにしたため、数十人が逮捕された。これは過去 30年で最大と言われている。
労働組合は今日、定年を 62歳から 64歳に引き上げるという論争の的となっている決定に抗議するため、フランス全土で大規模なデモを計画していた。
パリだけでも 50万人以上が街頭に繰り出し、警察が放水銃と催涙ガスを使用したネイションスクエアでは、首都で最悪の騒動が発生した。ナントからマルセイユまで同様の場面があり、逮捕者は全国で 180人に上った。
今回は、各報道メディアからのその日の写真等をご紹介しようと思います。
2023年5月1日 フランス
リヨン たいまつを手に線路を歩く抗議者
washingtonpost.com
ナント市 放火された車列
dailymail.co.uk
パリ 警官隊にガスボンベや火炎瓶を投げつける抗議者
dailymail.co.uk
パリ 投げつけられたほう
dailymail.co.uk
パリ 火が放たれたナシオン広場
local10.com
（参考画像） ふだんのナシオン広場
parisnavi.com
パリ 抗議の列の最前列にいるこの人たちはなんと消防士さん
Cerveaux Non
パリ 抗議者に刺激物スプレーをかける警官
dawn.com
パリ 催涙弾の煙の中の警官隊 。ガスマスクを着用
euronews.com
パリ 催涙弾が使用された現場
irishexaminer.com