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パキスタンが同国史上最悪級のイナゴの大発生で壊滅的な農業被害を受ける中、「国家緊急事態」を宣言

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dw.com




 

パキスタンで、過去数十年で最悪のイナゴの発生が勃発しており、パキスタン政府は、イナゴの大発生に対して、国家緊急事態を宣言しました。

イナゴの発生については、以下の In Deep の記事で、東アフリカにおいて、イナゴの深刻な大発生により、ソマリアとエチオピアでやはり国家緊急事態が宣言されていますが、パキスタンのイナゴの発生も非常に深刻なようです。

「終末のような」という表現が少しも違和感のない2020年の最初の月に黒い鳥の群れと共に示されるキーワードは「パンデミックの同時進行」

イナゴは、特に、パキスタンで主要な農業生産の地域であるパンジャブ州で大規模に作物を破壊しており、これを受けて、1月31日、パキスタンのイムラン・カーン首相が緊急会議を招集し、国家緊急事態を宣言しました。

迅速に対応しない場合、パキスタンの食糧生産に大きなダメージを与えるために緊急事態としたもので、イナゴ発生の危機に対応するため、73億ルピー(約 110億円)の予算をあてることも承認されました。

木に群がるイナゴに放水する消防士たち

ndtv.com

以下は、パキスタンのイナゴの発生の現状を報じるニュースの映像です。

https://youtu.be/CZQQ7Ql_iJU

パキスタン政府は、軍隊までも投入して、広範囲で殺虫剤の散布を行っていますが、ただ、現状では、アラビア海周辺の多くの国々がイナゴの大発生に見舞われていまして、その範囲が広がれば広がるほど、対処が難しくなっているようです。

国連食糧農業機関(FAO)によれば、イナゴの大発生は以下のような国や地域で起き続けています。青いところが大発生している場所です。

イナゴの大発生が確認されている場所

FAO

この地図にある多くの国や地域は、基本的に砂漠であり、本来はイナゴの大発生とは無縁の地域ですが、昨年以来このあたりの国や地域は、度重なる大雨や洪水に見舞われ、その中でイナゴが繁殖しやすい環境になったことが原因のようです。

イナゴが繁殖するのは、これからのシーズンですので、場合によっては、イナゴによって農業被害を受ける地域がさらに拡大していく可能性もありそうです。







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