まるでカリブ海で撮影されたようなこの光景は、実はアラビア半島の「水がほぼまったくない」オマーンに広がる砂漠なんです。今回はこのことについてご紹介させていただこうと思います。
最近は、中東からアラビア半島の砂漠での暴風雨や洪水がとても多くなっていますが、今年の中東でその最初となった暴風雨は、今年 5月にアラビア半島に上陸したサイクロン「メクヌ」でした。
その際には、オマーン、イエメン、サウジアラビアの各地で大規模な洪水が発生しましが、このサイクロンが通過した直後、オマーンのアーメド・アルトキ(Ahmed Altoqi)さんというカメラマンがその光景をアラビア半島の上空から撮影して記録していたのです。
そして、最近になって公開されたのが冒頭の写真なのです。
アラビア半島のオマーンからサウジアラビアに至る広い範囲が水没し、まるで「青い海」のようになっている光景が撮影されています。
今回は、このアーメドさんの公開した写真から何枚かご紹介させていただこうと思います。
撮影された範囲は、サイクロン「メクヌ」の進路を辿ったものです。
当時の進路図を振り返りますと、オマーンとイエメンの国境周辺あたりからサウジアラビアにかかる範囲という感じになるようで、このあたりは、本来はほとんどが水のない砂漠です。
サイクロン「メクヌ」の進路
・Mekunu 2018 track